レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年5月25日
- 登録日時
- 2023/06/08 15:56
- 更新日時
- 2023/11/16 15:33
- 管理番号
- 北広島町2023-01
- 質問
-
未解決
江戸時代末期から明治頃の力士で今の広島県山県郡北広島町川戸出身の人物 龍頭山(りゅうずやま) 鉄之助(てつのすけ)について書かれた資料はないか。
特に『力士龍頭山鉄之助事蹟(りきしりゅうずやまてつのすけ)』という本を探している。
- 回答
-
資料1『山県郡巡り道中記』名田富太郎著,名田朔郎, 1974.
p130
資料2『川戸千石』三宅勇三著,1973.
p168~170
『力士龍頭山鉄之助事蹟』は発見できず。
- 回答プロセス
-
自館の図書館システム、国立国会図書館サーチ、国立国会図書館デジタルコレクションで『力士龍頭山鉄之助事蹟』を探したがヒットなし。
「竜頭山」「鐵之助」「事跡」「事績」など検索語を変えてもヒットしなかった。
自館の郷土資料の中から、山県郡出身人物について調べる際に必ず参照する資料1『山県郡巡り道中記』を確認。
旧町村単位で歴史的エピソードや人物を記述しているので、目次から現在の北広島町川戸にあたる「川迫村」の見出しを確認。
「自然の背景にはぐくまれて力士輩出す」「廣瀬川・龍頭山」といった見出しがあったので該当ページを確認。
p127
「自然の地勢が、時に觸れて、肉と力の巨人を輩出せしめる。緋威力彌、廣瀬川力藏、二世力彌、荒分銅、龍頭山鐵之助の力士が是である。」
p130
「龍頭山鐵之助は民安八郎兵の二男、身長六尺三寸始め加藤山力之助と稱し、大阪に於いて角觗修[糸へんに柬]、中年島根縣川井村松本リセの婿養子となり、明治三十四年同家に殁した。」
その他、鐵之助は相撲の四十八手の一つ「掛」で名声を博したといった記載がある。
資料2『川戸千石』は川戸出身の実業家 三宅勇が三宅勇三の筆名で書いた随筆集で、川戸やその周辺の地域に関する話題が豊富に取り上げられている。
目次を調べると「緋威力弥と竜頭山鉄之助」という見出しがある。
p163から始まるその見出しの章の内容を確認すると、p168~170に竜頭山鉄之助に関する記述がある。
島根県大田市川合町の善性寺前に竜頭山鉄之助の碑があることや、鉄之助の人物像、生涯について解説されている。
また川戸にも竜頭山鉄之助の碑があることがかかれており、その全文が記載されている。
没した場所が島根県だったため、島根県立図書館横断検索でも「龍頭山」「竜頭山」「鉄之助」「鐵之助」などの語で検索を試みたが、新たな資料の発見には至らなかった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 中国地方 (217 10版)
- 評論.エッセイ.随筆 (914 10版)
- 相撲.拳闘.競馬 (788 10版)
- 参考資料
-
-
資料1『山県郡巡り道中記』名田富太郎 著 , 名田朔郎, 1974.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001218111-00 -
資料2『川戸千石:随筆』三宅勇三 著,1973.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I114211372-00
-
資料1『山県郡巡り道中記』名田富太郎 著 , 名田朔郎, 1974.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000334331