レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2011/04/16 18:32
- 更新日時
- 2018/03/01 09:06
- 管理番号
- 01402春日
- 質問
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解決
嫁ごの尻たたきについて知りたい。
- 回答
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小倉地区の住吉神社で行われる年中行事の一つ。
以下、春日市HP>>春日市の素顔>>伝統の祭り>>嫁ごの尻たたき より抜粋(2017.8確認)
小倉地区の中ほどに、こんもりとした鎮守の森に囲まれてたたずむ住吉宮がある。ここにはいくつかの奇妙な祭礼が残っている。なかでも「嫁ごの尻たたき」は、他に例を見ない行事でまさに奇習と呼ぶにふさわしい祭りである。前年中に同区に嫁いできた花嫁が、盛装して住吉宮に参拝にくるのを、待ち受けていた村の子どもたちが、ワラを巻いた棒で花嫁の尻を叩くという実に風変わりな習俗。嫁が家に居着くようにとか、子宝に恵まれるようにとの願いを込めているといった解釈がある。それが済むと、左義長に点火した。現在は、盛装した花嫁が神社に参拝後、自治会長から祝辞を受け、その後境内の広場の左義長の回りに集まり、左義長に点火後、待ち受けていた子どもが尻をたたいている。「尻叩きは野蛮」との声もあり大戦中に途絶えていたが、昭和57年に復活した。前年中に結婚した者がなく中止になる年もあるが、現在でも氏子中心に祭りは守られている。
〔日時〕1月14日 〔場所〕住吉神社
問い合わせ先は小倉公民館
詳しい記述は、
『春日市史㊦』(春日市史編さん委員会/1994/K219.1カ/110066743):494-495p 第4章年中行事
その他、
『むかしの生活誌 小倉区編』(春日市郷土史研究会/1983/K382.1ム/110545373):59-60p
『春日市の史跡 ハンドブック 改訂版』(春日市教育委員会/1987/K219.1/110159035):64p
『さがしてみよう あるいてみよう 文化財』(春日市教育委員会/2004/K291.9/110560679):11p
『平成4年度春日市市制20周年記念市勢要覧』(春日市役所企画広報課/1992/K313シ/110045218):63p
『福岡の祭り』(アクロス福岡文化誌編纂委員会/2010/Q386.1フ/113462097)40-41p
<ビデオ>
『春日の祭り-嫁ごの尻たたき-』(ふれあい文化センター/編集):1分19秒
『春日に生きる-人と祭り-』(ふれあい文化センター/編集):28分30秒
- 回答プロセス
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資料を集めている際、嫁ごの尻たたきが復活した年の記述に違いがあることが判明。
春日市HPでは「~昭和57年に復活した」と書かれている。
『春日市の史跡 ハンドブック 改訂版』には「~昭和55年から復活した」と記載がある。
『春日市の史跡ハンドブック 改訂版』の編集元である春日市教育委員会文化財課に電話で問い合わせ。
回答→「特定の資料で記事を作成したわけではない。復活した年について、こちらも調べるために以前小倉公民館に電話で問い合わせをした。その際、嫁ごの尻たたき55年復活説と57年復活説のふたつがある、と回答された。現状としてはふたつの説があるという返事しか出来ない。」とのことだった。
このことから、図書館からも小倉公民館に電話で問い合わせる。
回答→「復活した年に関してはふたつの説がある。嫁ごの尻たたきは長く中止になってはいたが、毎年該当者・参加者を募集している。ただし、参加者がいない年はどうしても中止ということになる。」
という回答をもらった。
このことから、結果として、復活したといわれる年は55年、57年とふたつあり、そのどちらが正しいかは記録として残っていないため確定できないという結論に至った。
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 春日市
- 年中行事
- 嫁ごの尻たたき
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000085105