レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年10月11日
- 登録日時
- 2022/10/13 14:20
- 更新日時
- 2024/04/12 10:36
- 管理番号
- R4 -013
- 質問
-
解決
NHKラジオ第一「子ども科学電話相談」の、科学者と子どものやりとりの談話分析に関する文献を探している。
専門家とそうでない人の談話分析を研究テーマにしていて、「子ども科学電話相談」を対象にしようと思っている。
研究方法や分析手段の参考にするために、先行研究が見たい。
会話のテクストはなくてもよい。
- 回答
-
岡田悠佑(大阪大学准教授)が放送文化基金の助成を受けて
「相互行為の放送によるエデュテイメントの達成―NHK 子ども科学電話相談の談話分析」
https://researchmap.jp/yusuke-okada/research_projects/31751993
という研究を行っています。
[1]当研究の「研究報告書」
放送文化基金の助成データベース(https://hbf.yoshida-p.net/search/)で公開されている
[2]岡田悠佑「専門家主導の「謎解き」連鎖を通じた学習者の社会化」
上記研究にリンクされている論文で、
図書『相互行為的視座からの教育と学習』(2021.5)に収録されている。
当館所蔵なし、図書の現物貸借は可能です。
なお、大阪大学リポジトリ(https://hdl.handle.net/11094/85199)では、この論文部分だけ公開されていない。
[3]岡田悠佑"ドーナツを穴だけ残して食べる言語文化学的方法 : 会話分析による考察"
『言語文化研究』 41号(大阪大学リポジトリで本文公開)
→3.2章に、「子ども科学電話相談」の会話分析があります。
その他、以下のものがあった。
[4]大谷鉄平"「ありがとうございました」への解釈と対応 -「子ども科学電話相談」音声資料の調査から-"
『北陸大学紀要』51号 (北陸大学機関リポジトリで本文公開)
[5]湯浅千映子"子ども向けのラジオ電話相談の談話における行為を示す発話機能"
『表現研究』80, p56-65, 2004-10
→所蔵館に確認したところ、「夏休み子ども科学電話相談」(および「暮らしの電話相談」)が分析資料として示されている。
当館所蔵なし、複写依頼は可能。
[6]佐々木啓"「理解」することと「記述」すること : エスノメソドロジーの視点から"
『The Basis : 武蔵野大学教養教育リサーチセンター紀要』6号 (武蔵野大学リポジトリで本文公開)
→4章に「夏休み子ども科学電話相談」2015年8月3日 の会話分析あり
伊豆原英子による一連の論文
以下いずれも、分析に用いた資料の一つに"「春休み子ども科学電話相談」1991年4月5日"とある。
[7]"「ね」のコミュニケーション機能」"
『日本語研究と日本語教育』(1992)
→当館所蔵あり、p159-172に収録あり
[8]"「ね」と「よ」再考--「ね」と「よ」のコミュニケーション機能の考察から"
『日本語教育』80号
→当館所蔵あり
[9]"感動詞・間投助詞・終助詞「ね・ねえ」のイントネーション--談話進行との関わりから"
『日本語教育』83号
→当館所蔵あり
- 回答プロセス
-
以下データベースを、
"科学電話相談"
または、"子ども" "ラジオ" "電話相談" "談話" "ディスコース"の組み合わせパターンで検索した中から該当するものを確認した。
<Researchmap>
https://researchmap.jp/researchers
→[1]研究報告書が見られるか放送文化基金に問い合わせ
→[2]
<CiNii Research>
→[4]
→[5]「子ども科学電話相談」が分析対象になっているか、
所蔵館(愛知教育大学附属図書館)に問い合わせ
<Google Scholar>
https://scholar.google.co.jp/
→[3][6]
本文が公開されており、分析対象を確認
<Google Books>
https://books.google.co.jp/
→[7][8][9]
自館に所蔵があり、分析対象を確認
- 事前調査事項
-
CiNii Booksでは、「子ども科学電話相談」の内容自体をまとめた図書はヒットするが、
談話分析をした文献は見つからなかった。
- NDC
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- 言語学 (801 9版)
- 日本語 (81 9版)
- 参考資料
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[1]岡田悠佑. 相互行為の放送によるエデュテイメントの達成― NHK 子ども科学電話相談の談話分析. 放送文化基金, 2022年6月10日(提出). 放送文化基金『報告書』 令和2年度助成
https://hbf.yoshida-p.net/search/pdf/2020/20203042.pdf -
[2]大阪大学大学院言語文化研究科編 ; 岡田悠佑 [ほか] 執筆 , 大阪大学大学院言語文化研究科 , 岡田, 悠佑 , 古川, 敏明 , 石野, 未架 , 勝部, 三奈子 , 久次, 優子 , 福島, 玲枝. 相互行為的視座からの教育と学習. 大阪大学大学院言語文化研究科, 2021. (言語文化共同研究プロジェクト / 大阪大学言語文化部, 大阪大学大学院言語文化研究科編, 2020 . 応用会話分析研究||オウヨウ カイワ ブンセキ ケンキュウ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I012651157-00 (https://ci.nii.ac.jp/ncid/BC11420855) -
[3]岡田悠佑. ドーナツを穴だけ残して食べる言語文化学的方法 : 会話分析による考察. 大阪大学大学院言語文化研究科, 2015.3. 言語文化研究 41 p. 27-46, ISSN 03874478
https://doi.org/10.18910/51428 -
[4]大谷鉄平. 「ありがとうございました」への解釈と対応 -「子ども科学電話相談」音声資料の調査から-. 北陸大学, 2021.9. 北陸大学紀要 51 p. 173-187, ISSN 21863989
https://doi.org/10.15066/00000614 - [5]湯浅千映子. 子ども向けのラジオ電話相談の談話における行為を示す発話機能. 表現学会, 2004.10. 表現研究 80 p. 56-65, ISSN 02858347 (https://cir.nii.ac.jp/crid/1520290883203000832)
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[6]佐々木啓. 「理解」することと「記述」すること : エスノメソドロジーの視点から. 武蔵野大学教養教育リサーチセンター, 2016.3. The Basis : 武蔵野大学教養教育リサーチセンター紀要 (6) p. 167-183, ISSN 21888337
https://mu.repo.nii.ac.jp/records/187 -
[7]カッケンブッシュ寛子 [ほか] 編 , Quackenbush, Hiroko , 尾崎, 明人 , 鹿島, 央. 日本語研究と日本語教育. 名古屋大学出版会, 1992.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I010693207-00 , ISBN 4815801886 - [8]伊豆原英子. 「ね」と「よ」再考--「ね」と「よ」のコミュニケーション機能の考察から. 日本語教育学会, 1993.7. 日本語教育 80 p. 103-114, ISSN 03894037 (https://cir.nii.ac.jp/crid/1520572357483046272)
- [9]伊豆原英子. 感動詞・間投助詞・終助詞「ね・ねえ」のイントネーション--談話進行との関わりから. 日本語教育学会, 1994.7. 日本語教育 = Journal of Japanese language teaching 83 p. 96-107, ISSN 03894037 (https://cir.nii.ac.jp/crid/1520290883492256768)
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[1]岡田悠佑. 相互行為の放送によるエデュテイメントの達成― NHK 子ども科学電話相談の談話分析. 放送文化基金, 2022年6月10日(提出). 放送文化基金『報告書』 令和2年度助成
- キーワード
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- 子ども科学電話相談
- 談話分析
- 照会先
- 寄与者
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- 放送文化基金 https://www.hbf.or.jp/
- 愛知教育大学附属図書館 https://www.auelib.aichi-edu.ac.jp/
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000322554