①では、「石が水面を跳ねていく水切りのひみつ」として以下のように記載されている。
・投げる石の形について、「水切りに適した石というのは、直径が5~10センチメートル程度で手の大きさに合った平たい石だといわれています」とされている。
・石か水面に向かって飛んでいく角度について、「水面にぶつかるときの角度が20度以下だと、石が跳ねやすいといわれているんです。投げるなら、下投げか横投げのほうがいいですね」とされている。
・石を投げた時の角度について、「約20度の傾きで水面に接していました。この角度がもっとも水の抵抗を受けにくく、スピードを保ったまますべるようにジャンプできるといわれているんです」とされている。
・フランスのリヨン大学の物理学者リデリック・ボッケ博士の研究レポートとして、「ボッケ博士は、直径5センチメートル、厚さ2.75ミリメートルのアルミニウムの円盤を使って、ピッチングマシンのような機械で、速度や角度を変えながら水切りの実験をくりかえしました」「実験結果から逆算して、投げ入れる角度と石の傾きはそれぞれ20度で、石を投げた瞬間に時速50キロメートル以上のスピードで、毎秒14回転以上しているのが理想、という結論を導き出したのです」とされている。
・「右投げと左投げ」として、「流れのない池などで右利きの人が石を投げると、石はふつう時計まわりの回転がつくため、右に向かって跳ねていく。左利きの人が投げれば、その反対だ。また、右から左へ流れている川で右利きの人が石を投げた場合、川の流れと石の回転が対向して、石はほぼ正面に向かって小刻みに跳ねていく。しかし左利きの人が投げると、石は自分の回転と川の流れに押されながら左に弧を描いて跳ねていくが、ジャンプが大きくて跳ねる回数が少なくなってしまう。だから、記録を出したかったら利き腕が川上にくる方向からチャレンジするといいだろう。」とされている。
②では、石の選び方は「ある程度重さと厚みのある、丸くてひらたい石がベスト!」、石のにぎり方は「水面に対し、たいらな部分が水平になるよう図のようにもつ。」、石の投げ方は「なるべく水平に投げる。投げる位置も低い位置から投げたほうがより水面に平行に飛ばすことができるので、イラストのように姿勢を低くしてサイドスローで投げるといいよ。」「投げるときは、人差し指を石に引っかけ、手首のスナップをきかせて、石に回転をあたえる!」と記載されている。
また、「いろいろな技に挑戦してみよう!」として、「エビ」という「曲ったエビの体のように、石をカーブさせて横に連続してジャンプする投げ方」、「八そう飛び」という「ジャンプした石を対岸にわたす投げ方」を紹介している。
③では、「なるべく平らな石を選ぶ。手のひらよりやや小さめのものを。大きすぎると遠くへ飛ばない。」「親指と人さし指で石を握り、中指で支える。投げるときは、人さし指に、ぐっと力を入れて。」と記載されている。また、投げ方として「①腰をおとし、サイドスローで投げる。」「②水面すれすれの地点を目標に。」「③石を回転させるのが、コツ。」「④水面をジャンプしながら飛んでいく。」と記載されており、それぞれ投げ方の写真も掲載されている。
④では、「どんな石をえらぶ?」として、「なるべくひらたくて、直径が4~5cmくらいのもの。」とし、とびやすい石ととびにくい石をイラストで表している。「親ゆびと人さしゆびで、らくに持てる石をえらぼう。」とも記載されている。また、「投げかたのコツ!」として、「人さしゆびを石にかけるようににぎり、手首のスナップをきかせて石に回転をつけるのがポイント。低いしせいで、人さしゆびに力を入れて、よこから投げよう。」とされており、「水面と平行に投げると、よくはねるよ!」とも記載されている。
⑤では、「まず石えらびがポイント。できるだけ丸くて、ひらべったい石をえらぶこと。」と記載されている。また、にぎり方については「石は人さし指を石のうすい部分へ引っかけるようにしてもつ。」とされており、とばすコツとして「できるだけ低いしせいから、石を水面にすべらせるようにサイドスロー(横手投げ)かアンダースロー(下手投げ)ぎみに投げる。」と記載されている。