レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年01月27日
- 登録日時
- 2024/02/09 11:49
- 更新日時
- 2024/03/12 15:55
- 管理番号
- 新県図-01558
- 質問
-
解決
水稲品種「五百万石」の命名の由来について
- 回答
-
下記の資料(1)(2)に関連する記述が見つかりました。
(1)『新潟県酒造史』(松本春雄/編 新潟県酒造組合 1961)
p572~579「新潟県産の醸造酒米五百万石」内p572に「…昭和13年農業試験場において「菊水」を母とし「新200号」を父として人工交配を行い選抜固定せられ、昭和19年「交系290号」の系統名を付し、系統保存したものを、昭和29年より再び生産力検定その他の試験を行うと共に、県下酒米特産地において、その地方の適否を確め、その結果が優良であると認められたのでその品種名に「五百万石」と命名せられた。…」と記述があります。
(2)「新潟日報」2009年7月8日 夕刊
1面「[ひと讃歌]元農業試験場長 コシヒカリ名付け親 国武正彦(くにたけ・まさひこ)さん(7) 酒米「五百万石」 淡麗辛口の品種誕生」に、「…また杉谷文之場長が品種名を考えろというから、わたしは「玉すだれ」という名前を用意しました。大きいもみがきれいに下がるからです。しかし当時の北村一男知事がどうしても、自分で付けたいと言うんです。55年には新潟のコメ収量が500万石(約75万トン)を超えていました。それで北村知事は酒米「五百万石」とさせてくれと。…」と記述があります。
以下は調査済み資料です。参考までに申し添えます。
【公的機関が発行した資料】
・『新潟の米百年史』(新潟県農林部/編 新潟県農林部 1974)
「第Ⅳ編 第1章 稲作技術の発展」内
p188~189「1.(3)第2次大戦後から現在まで」
p195~204「3.品種の分布と変遷」
「資料編 第1編」内
p497~516「第1-1表 明治、大正、昭和米作米穀関係年表」
・『新潟県農業試験場百年史』(新潟県農業試験場/編 新潟県農業試験場 1994)
「第2編 第1章 2節 新品種育成」内p35~36「(8) 平成時代」
「第2編 第1章 3節 奨励品種決定調査」内p46「(9) 酒造好適米品種の選定」
「第5編 資料」内p456~467「8.年表」
・『新潟県農業試験場試験研究八十年史』(新潟県農業試験場/編 新潟県農業試験場 1974)
p19~22「第2編 第1章 水稲新品種育成に関する試験研究」
・『農業試験場年報』昭和31年度~昭和33年度,昭和55年度~昭和57年度(新潟県農業試験場/編 新潟県農業試験場 1958~1959,1981~1983)
・『新潟の稲作』(新潟県農業改良協会/編 新潟県農業改良協会 1985)
【公的機関以外が発行した資料】
・『稲作 品種にあった栽培法』(国武正彦/編 新潟県農業改良協会 1965)
「第4章 4.主要品種の特性と栽培上のカンどころ」内
p183~188「(11)五百万石」
・『県北稲作の研究』新潟県農業試験場中条試験地40余年(速水美洋/編 速水美洋 1985)
・『越後.佐渡.水稲品種考(付録.気象災害年表)』(風間謙治/[著] 風間謙治 2000)
・『北陸の稲作』(天辰克己/編 井利一/編 富民協会出版部 1968)
・『北村一男先生の憶い出』(北村一男先生顕彰会/編 北村一男先生顕彰会 1969)
・『北村一男の生涯』(原沢久夫/編 原沢久夫 1993)
・『新潟淡麗の創造へ』新潟県酒造組合小史 一九六〇-二〇〇三(新潟県酒造組合小史編さん委員会/編 新潟県酒造組合 2003)
・『酒米ハンドブック』改訂版(副島 顕子/著 文一総合出版 2017)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 食用作物 (616 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 五百万石
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000346181