①『どんな国?どんな味?世界のお菓子4』の「『王さまのお菓子』で王さまになろう!」の項には、エピファニーとよばれる宗教行事の習慣として紹介されている。「ガレット・デ・ロアの『ロア』は、フランス語で『王さま』という意味。(中略)フランスには、この日にガレット・デ・ロアをつくって、家族や友だちといっしょに食べる習慣がある。なかに、フェーブという陶器の小さい人形を、ひとつだけ入れるのがならわし。23ページの下のほうにある、小さな人形がフェーブだ。フェーブの入ったひと切れにあたった人は、お菓子にそえられている紙の王冠をかぶって、その日の王さまになれる。」と記載されている。また、「ガレット・デ・ロアにフェーブを入れるならわしは、1世紀おわりごろからおこなわれていたようだけど、はじめは陶器の人形ではなく、ソラ豆をつかっていた。ソラ豆をつかって王さまを決めるという風習は、古代ギリシャ・ローマ時代からおこなわれていた。」と記載されている。また、ガレット・デ・ロワのカラー写真と作り方も載っている。
②『お菓子でたどるフランス史』の「三つのお祭りとお菓子」の項には、「中世以来、一月六日の『公現祭』に『ガトー・デ・ロワ』(ガレット・デ・ロワ)を食べるしきたりがありました。公現祭は、東方三博士が赤ん坊のキリストのもとを訪問したことを記念するものです。(中略)このお菓子には、ひとつだけソラ豆やなにかそれに代わる小さなものが入れられていました。そして自分に切り分けられた分にそれが入っていた人が、『王様』あるいは『女王様』になって、その会を取り仕切る決まりでした。」と記載されている。
③『由来からわかる日本と世界の行事図鑑』の「ヨーロッパの行事食」の項には、「『ガレット・デ・ロワ』は、キリスト教の祭日である公現祭の日にフランスで食べられるパイ菓子です。中にはフェーヴという小さな人形が入っていて、家族で切り分けて食べた際、フェーヴが当たった人は幸せが1年間つづくといわれています。」と記載されている。また、ガレット・デ・ロワのカラー写真も載っている。
④『王さまのお菓子』の「あとがき(Postface)」には、「『ガレット・デ・ロワ』、日本語にすると『王さまのお菓子』という名前のついたこのパイは、フランスの伝統的なお菓子です。もともとは、1月6日のエピファニーの日(イエス・キリストが生まれたことを知った東方の三博士がキリストのもとにやってきて贈り物をささげ、お祝いをした日)を祝って食べるものでした。けれどいまでは、1月中ならどの日でも食べるようになりました。1月になると、ケーキ屋さんやパン屋さんの店頭にはたくさんのガレット・デ・ロワが並びます。ひとびとはお気にいりのお店のお気にいりのパイで、家族や友だちとあたらしい年を祝うのです、パイには独特の模様が刻まれていて、それぞれに『生命力』や『大地の恵み』などの意味があります。」「ガレット・デ・ロワには食べる以外にも楽しみがあります。パイのなかには、フェーヴ(そら豆という意味です。もともとはそら豆をいれていたのでこの名前が残りました)と呼ばれる陶器の置き物がはいっていて、それがあたったひとは、紙でできた金の冠をかぶって王さまか女王さまになり、一年間の幸福が約束されます。だからみんな、今年の王さまや女王さまはだれになるのかと、ワクワクドキドキするのです。日本では間違って口にいれてしまわないよう、フェーヴを別添えにして、アーモンドをいれることが多いようです。」と記載されている。
⑤『女子力アップ↑おまじないスイーツ』の「ガレット・デ・ロワ」の項の「コラム」には、「ガレット・デ・ロワは、フランス語で『王様の丸いお菓子』という意味です。フランスでは、1月6日の『公現節』(キリスト教の祝日)に家族で食べることが多いです。ガレット・デ・ロワの上には紙でできた王冠をかざり、中には陶器やプラスチックでできた小さな人形(フェーブ)を1つ入れます。ケーキを切り分け、その人形が当たった人は、王冠をかぶって王様になり、みんなから祝福されて、その幸福は1年の間つづくとされています。」と記載されている。また、ガレット・デ・ロワのカラー写真と作り方も載っている。