①『先生のための小学校プログラミング教育がよくわかる本』には、プログラミング教育の目的について、「2020年の学習指導要領の改訂ではすべての小学生をプログラマーとして育てることを目的としているのではなく、プログラミングを経験して、論理的思考とも重なる部分の大きいプログラミング的思考を習得することを目指しています」、と書かれている。
②『プログラミング教育ってなに?』にも、同様の記述があり、「文部科学省は、プログラミング教育の目的はプログラミング的思考を育むことであるとしています」、と記載している。
また「プログラミング的思考」については、①及び②に同様の記載がある。
①では、プログラミング的思考とは、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要で、記号(指示)をどのように組み合わせたらよいのかを検討する力。さらに、もし間違いがあれば、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した動きに近づくのかを論理的に考えていく力を指す」と記載されている。
また②では、プログラミング的思考とは「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と記載されている。
③『図解プログラミング教育がよくわかる本』ではその目的について、「プログラミング体験は、論理的に考える体験でもあります。子どもはプログラミングをするとき、自分のイメージを実現しようとして、そのためのプログラムを何度も考えます。実践してみては、もっともよいものにしようとして、試行錯誤します。そうして結果を振り返り、構造を練り直す体験自体が論理的な思考になっています。そうした体験を積み重ねることによって、子どもに考える習慣がつきやすくなります。ものごとの構造を探ったり、よりよい手順を考えたりすることが、自然にできるようになっていくのです、との記載がある。また、「主体的・対話的で深い学び」との関連についても記載がある。これからの社会では、主体的に動き、人と相談しながら、ものごとを深く学んでいく姿勢が必要だということです。プログラミングはそのような学びがしやすい活動です。思い通りのプログラムを組むために、子どもは自分のしたいことを探し、人に話しかけ、多くのことを深く学んでいきます。プログラミングは、これからの社会に合った学習経験にもなるのです」、と記載されている。