レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年05月28日
- 登録日時
- 2012/12/13 09:42
- 更新日時
- 2019/12/03 11:43
- 管理番号
- 京資-236
- 質問
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解決
新島八重が理事をしていた京都婦人慈善会について知りたい。
- 回答
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『京都府百年の年表;4』のp82によると、京都婦人慈善会は明治20年3月に設立された。場所は御池通寺町西側で、知事北垣国道の尽力により発足したとされる。また、同書のp122~123によると、京都婦人慈善会は明治36年10月、旧慈愛女学校を継承して貧家の子女に無月謝で教授した。その後、明治39年5月に手芸科を増設して校名を慈愛手芸学校と改称し、明治42年3月に下京区古門前通大和大路東入ルに移転した。
京都婦人慈善会については、他に『京都府誌;下』のp464、『社会時報』第9巻第9号のp68、『京都府社会事業便覧』のp61~62に記載されている。また、慈愛手芸学校については、『京都府社会事業便覧』のp22~23、『最新京都学校案内』のp217~218、『京都市学区大観』のp200~201に記載されている。
なお、『京都婦人慈善会報告書 明治37年』のp29に、理事として新島八重の名前が記載されている。
- 回答プロセス
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1.『京都府百年の年表;4』を調べたところ、p82に京都婦人慈善会の設立について記載されていた。この記述の典拠は『社会時報』第9巻第10号と『京都府誌;下』とあった。また、年表のp122~123にも京都婦人慈善会について記載されていて、この記述の典拠は『京都市学区大観』『日出新聞』『社会時報』第9巻第9号とあった。
2.『社会時報』第9巻第10号を調べたが、京都婦人慈善会に関する記事は見つからなかった。そこで、『社会時報』の前後の号を調べたところ、第9巻第9号のp68に京都婦人慈善会の沿革が記載されていた。
3.『京都府誌;下』を調べたところ、p464に京都婦人慈善会の設立年月、場所、主義目的が記載されていた。
4.『京都市学区大観』を調べたところ、p200~201に慈愛手芸学校の概要が記載されていた。
5.『京都府百年の年表;4』の索引に、京都婦人慈善会とは別の団体で、名称のよく似た「京都婦人慈善教会」があったので該当する箇所を調べたところ、p104の記述の典拠に『京都府社会事業便覧』とあった。この資料を調べたところ、京都婦人慈善教会だけでなく、京都婦人慈善会と慈愛手芸学校についても記載されていた。
6.『最新京都学校案内』を調べた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会 (360 9版)
- 参考資料
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- 『京都府百年の年表;4』 京都府立総合資料館編 京都府 1971年 当館請求記号MK0/216.2/Ky6/4
- 『京都府誌;下』 京都府[編]刊 1915年 当館請求記号K0/216.2/Ky6/2 「国立国会図書館デジタルコレクション」http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1229671(最終アクセス日2014年9月17日)
- 『京都府社会事業便覧』 京都府社会課編刊 1923年 当館請求記号MK0/369.03/Ky6
- 『最新京都学校案内』 京都教育社編 カワイ書店(発売) 1927年 当館請求記号ヨ/997/43
- 『京都市学区大観』 京都市学区調査会編刊 1937年 当館請求記号K1/373.1/Ky6 「国立国会図書館デジタルコレクション」http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1440637(最終アクセス日2014年9月17日)
- 『京都婦人慈善会報告書』 京都婦人慈善会編刊 1904年 当館請求記号K1/369.2/Ky6
- キーワード
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- 京都婦人慈善会
- 慈愛手芸学校
- 慈愛女学校
- 新島八重
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000115719