レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年09月22日
- 登録日時
- 2021/09/29 17:02
- 更新日時
- 2022/04/28 09:42
- 管理番号
- 京高図司-2021-A7
- 質問
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解決
有田焼の陶工・柿右衛門は、佐賀藩主に赤絵を献上して「柿右衛門」の名を賜ったというが、そのことが書かれた資料はあるか。
- 回答
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『世界伝記大事典2日本・朝鮮・中国編』ほるぷ出版、『47都道府県・名門/名家百科』丸善出版、『古伊万里赤絵入門』平凡社を提供。
- 回答プロセス
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人名事典で「酒井田柿右衛門」を調べる。『世界伝記大事典2』p423に「柿右衛門の名は、藩主鍋島侯の命で磁器の柿の置物を作ったところ、その作品の色が絶妙であったので、賜ったものであると伝えられる」と記載あり。
「柿右衛門」「藩主」でネット検索。柿右衛門の記述があるサイトが出典としてあげていた『47都道府県名門・名家百科』267pに「赤絵の技術を生み出したことから、佐賀藩主から「柿右衛門」の名を贈られたといい、以後代々柿右衛門を称した」とある。
焼き物関係の本にあたる。『古伊万里赤絵入門』p115に「初代柿右衛門は佐賀藩主二代勝茂(~明暦三年(一六五七))により、赤絵焼成の功をめでられ柿右衛門と改名したと伝えられています。それ以降代々柿右衛門襲名の折には、献上品を持参して藩主に御目見得を許されていることが「皿山代官旧記」に記載されています」とある。この書き方だと、改名のくだりは口伝のように思える。
質問者に以上を見せたところ、「細かいところが違っているが、諸説あるということで納得した」と言ってくれたので、一応解決とする。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281)
- 陶磁工芸 (751)
- 参考資料
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桑原武夫 編 , 桑原武夫. 世界伝記大事典2日本・朝鮮・中国編 : かと-さ. ほるぷ, 1982.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I106434891-00 -
森岡浩著 , 森岡, 浩. 47都道府県・名門/名家百科. 丸善出版, 2020.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I012319210-00 , ISBN 9784621305492 -
中島誠之助 著 , 中島, 誠之助, 1938-. 古伊万里赤絵入門. 平凡社, 2000.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002908806-00 , ISBN 4582622143
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桑原武夫 編 , 桑原武夫. 世界伝記大事典2日本・朝鮮・中国編 : かと-さ. ほるぷ, 1982.
- キーワード
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- 柿右衛門(酒井田柿右衛門)
- 伊万里
- 古伊万里
- 赤絵(色絵)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000305256