レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/08/09
- 登録日時
- 2016/10/08 00:30
- 更新日時
- 2016/10/29 14:37
- 管理番号
- HM-16080901
- 質問
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解決
大平公園にある「タマノホシザクラ」のいわれを知りたい。
- 回答
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南大沢図書館所蔵の図鑑や事典等では見つけることができなかったので、インターネットGoogleでキーワード「大平公園 ホシザクラ」で検索したところ、「南大沢季節便り」にホシザクラの記事が出ていました。(http://minam.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post_6.html 2016/9/28確認)その記事「ホシザクラ その1(2003/3/22)」の中には、「大原隆明・富山県中央植物園技師や芹沢俊介・愛知教育大学教授らが新種の桜を見つけたと3月11日の朝日新聞夕刊に載った。ヤマザクラを調べていて、形態的、遺伝的に異なっていることから新種と判断。ホシザクラは、5弁のがくの形が星に似ていることから名づけられた。(中略)3月15日の朝日新聞夕刊には「いろいろ桜」として、記事が載った。」とあります。
『朝日新聞縮刷版 2003/3』(2003年 朝日新聞社出版局)で確認すると、p.599(2003年3月11日朝刊)に「きらり 新種の桜 多摩ニュータウンで確認」の記事が写真入りであり、「名前は、がくの形が星に見えることから付けた。」と記載されています。p.837(2003年3月15日夕刊)の「いろいろ桜」でも、ホシザクラ(仮称)について説明があります。
『サクラハンドブック』(2009年 文一総合出版)p.25に、「多摩丘陵に眠っていた新種」として「ホシザクラ」が出ていますが、いわれについての記載はありません。また、中央図書館所蔵の『新 日本の桜』(2007年 山と渓谷社)p.100-101にも「ホシザクラ」の写真と詳しい説明が出ていますが、いわれについての記載はありません。
なお、「タマノホシザクラ」をキーワードにCiNiiで論文検索すると、「多摩丘陵に生育する絶滅危惧種タマノホシザクラの分布と多摩ニュータウン開発との関連性」(生亀 正照 , 沼田 真也 , 保坂 哲朗 著)の論文がヒットし、論文中に、ホシザクラのいわれや、同名の別系統の栽培品種との混乱を避けるために和名の変更が提案され、東京都レッドリストにも反映されたため、「タマノホシザクラ」と表記すると記載があります。(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jale/19/2/19_139/_pdf 2016/9/28確認)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 8版)
- 参考資料
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- B11846391 朝日新聞縮刷版 2003/03 朝日新聞社出版局 2003.04.20
- B10861110 サクラハンドブック 大原隆明/著 文一総合出版 2009.3 479.75 978-4-8299-0181-6
- B10669940 新日本の桜 木原浩/写真 山と溪谷社 2007.3 479.75 978-4-635-06192-6
- 南大沢季節便り「ホシザクラ その1(2003/3/22)」 http://minam.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post_6.html 2016/9/28
- 多摩丘陵に生育する絶滅危惧種タマノホシザクラの分布と多摩ニュータウン開発との関連性 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jale/19/2/19_139/_pdf 2016/9/28
- キーワード
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- 桜
- ホシザクラ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000197951