レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年12月25日
- 登録日時
- 2016/06/27 11:00
- 更新日時
- 2016/07/06 14:16
- 管理番号
- 北浦和‐1‐00038
- 質問
-
解決
司馬遼太郎と寺内大吉が中心になって活動した同人誌「近代説話」の
成立ちから解散にいたるまでの経緯を知りたい。
まず、『史脈瑞応』(永井路子と寺内大吉が同人仲間で対談している)を取寄せて確認したい。
- 回答
-
検索エンジンGoogleで「史脈瑞応」「近代説話」をキーワードに検索した結果、
①茨城県の古河文学館で、平成12年に「近代説話展」を開催し、図録を
販売していることが判明した。
(古河文学館. “近代説話展”. 茨城県古河市公式ホームページ. http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/0000005571.html, (参照 2015-12-25).)
→埼玉県立久喜図書館で所蔵が確認されたため、相互貸借で取り寄せた。
→p.117-119「編集後記より」の項に、
「こんな雑誌やめてしまいたい」司馬遼太郎
という、『近代説話』第7号を発刊した時の編集後記と思われる節があった。
同節には、p.119で「「近代説話」はもともと、文学賞に
値しない作品をここで実験する、という建前で出した。(中略)そういう
雑誌から二人も三人も栄誉を得ては、(中略)私は、やっと「近代説話」の
廃刊の大義名分をここに見出した。」という記述がある。
面倒なためやりたくない、というのも理由の一つのようである。
②百科事典サイトの「Wikipedia」で『近代説話』の記事の参考文献に取り上げていた資料、
「『文壇挽歌物語』 大村 彦次郎、 筑摩書房、 2001」
が市内にあったため、こちらも手配した。
→p.42「近代説話」に、創刊当時の様子についての記述はあり。
その他、司馬遼太郎が直木賞を受賞した際の経緯などについても記述あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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マルヤさんという人物がエッセイ集で、「『史脈瑞応』が面白い」と語っていた。
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (914 9版)
- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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寺内大吉, 永井路子 著 , 寺内, 大吉, 1921-2008 , 永井, 路子, 1925-. 史脈瑞應 : 「近代説話」からの遍路. 大正大学出版会, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007537194-00 , ISBN 4924297275 -
古河文学館 編 , 古河文学館. 近代説話展 : 文壇に新風を起こした文藝雑誌. 古河文学館, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002932222-00 -
大村彦次郎 著 , 大村, 彦次郎, 1933-. 文壇挽歌物語. 筑摩書房, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002996444-00 , ISBN 448082345X -
古河文学館. 近代説話展.
http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/0000005571.html ((参照 2015-12-25).))
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寺内大吉, 永井路子 著 , 寺内, 大吉, 1921-2008 , 永井, 路子, 1925-. 史脈瑞應 : 「近代説話」からの遍路. 大正大学出版会, 2004.
- キーワード
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- 司馬遼太郎
- 同人誌
- 近代説話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000193958