レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年07月16日
- 登録日時
- 2023/03/20 10:20
- 更新日時
- 2023/11/06 15:05
- 管理番号
- 大宮西部-1-00036
- 質問
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解決
昼夜帯(ちゅうやおび)の結びかたが知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
【昼夜帯を用いた結びかた図解があるもの】
・『新帯結び全書』装道きもの学院/編 主婦と生活社 1997年
・『着物の楽しみが広がる帯結びアレンジ帖』着物屋くるり/著 池田書店 2015年
【昼夜帯ではないが参考になりそうな結びかた】
・『帯-その歴史・種類から創作帯結びまで』装道きもの学院/編 主婦と生活社 1975年
・『絵を見てわかる帯むすび120集』岩佐佳子/著 日本ヴォーグ社 1979年
・『手結び着つけ-きものの着方と帯結び-』日本文化きもの学院/編 クレオ 1994年
- 回答プロセス
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●まず昼夜帯について所蔵資料で調べる。
・『新・田中千代服飾事典』田中千代/著 同文書院 1991年
「ちゅうやおび」<あわせ帯><腹合(はらあわせ)帯>のこと。
「おび-あわせおび」<腹合帯(はらあわせおび)><昼夜帯(ちゅうやおび)><鯨帯(くじらおび>ともいう。
「おび-はらあわせおび」<合せ帯><昼夜帯>と同様のものである。
「くじらおび」合せ帯のこと。帯の両面を布や色を変えてつくった帯。
・『江戸衣装図鑑』菊地ひと美/著画 東京堂出版 2011年
p253「若い娘や婦人の大方に流行しているのは「路考結び」-中略-「角出し」と呼ばれているもののようです。形がそっくりであり、昼夜帯を用いるのも共通です。」と記載あり。
p256「路考結び(角出し)古くから角出しは昼夜帯を使用するのが定式です。」と記載あり。
○『帯-その歴史・種類から創作帯結びまで』装道きもの学院/編 装道きもの学院 主婦と生活社 1975年
p15 「昼夜帯 名古屋帯の出現以前は織りの帯を除いては、すべて昼夜帯というほど親しまれていました。」
p25 鯨帯の歴史についての記載あり
p26 昼夜帯と繻子帯について
p32 合わせ帯について「別名、昼夜帯、鯨帯、片側帯といいます。帯の両面が別布になり、両面が使えるようになっており、名古屋帯が出現するまでは、帯といえばこの合わせ帯というほど重宝がられていました。」と記載あり。
p128 お染(創作帯結び) 段ぼかしの振り分け帯を使った結び方写真図解。昼夜帯とは書かれていないが、裏側に黒繻子が使われた帯を用いる。
・『帯の常識と帯結び-きものに強くなる-最新版』世界文化社 2003年
p120「洒落袋帯 また、表と裏の柄や素材の変わる昼夜帯も洒落袋帯です。」
・『ひとりでキモノを着る本』笹島寿美/著 神無書房 1996年
p88「銀座結び(名古屋帯で)江戸時代に町人のおかみさんや粋筋の女の人が昼夜帯で結んでいた“つの出し”が原形となっています」と記載があり、工程の図と写真が載っている。
●593中心に昼夜帯を用いた結びかたの図解が載っている所蔵資料を調べる。
○『新帯結び全書』装道きもの学院/編 主婦と生活社 1997年
p195「憩 昼夜帯を用いた変わり太鼓です。帯の表と裏の色違いを生かした奥様の外出着に合う帯結びです。」
p196「にごりえ 昼夜帯の色のコントラストの面白さを生かした変わり太鼓です。」
p206「折紙 腹合わせ帯の表と裏を生かした帯結びです。」
p282「ひっかけ 帯まくらを使わずに粋に結び、腹合わせ帯を効果的に使ってふんい気を出します。」
p283「角出し 腹合わせ帯を用いて結びます。」
以上、写真による図解あり。
また、p44に腹合わせ帯、鯨帯、昼夜帯の違いの説明あり。
○『着物の楽しみが広がる帯結びアレンジ帖』着物屋くるり/著 池田書店 2015年
p52 「昼夜帯」について「「一重太鼓」を結ぶときは長さを調整しながら結びます(50ページ)。「引き抜き結び」(148ページ)で結ぶこともできます。」
→p50「長すぎる帯」調節のしかたの写真図解あり。
→p148「引き抜き結び なごや帯、昼夜帯、京袋帯のいずれか」工程写真図解あり。
○『絵を見てわかる帯むすび120集』岩佐佳子/著 日本ヴォーグ社 1979年
p56 角出しの説明あり。
p57アレンジA 角太鼓(袋帯・腹合せ帯)の結び方図解あり。
○『手結び着つけ-きものの着方と帯結び-』日本文化きもの学院/編 クレオ 1994年
p130「つの出し 江戸時代の、町の女性たちが結んでいた帯結びです。表と裏の両方を結ぶことができる昼夜帯で結べば、昔姿そのまま。」袋帯をつかった写真図解あり。
・以下の資料は参考になりそうな事項が載っていなかった。
『アンティーク着物-着物のお洒落自由自在-』世界文化社 2002年
『石田節子の着こなし着つけ帯結び-きもの12カ月-』婦人生活社 2002年
『市田ひろみのきものレッスン』市田ひろみ/[著] 主婦の友社 2011年
『帯スタイル-帯結びテクニック集 プロによる魅せる“帯結び”-』ひろ着物学院/編集 棚橋ヒロミ/監修 ひろ着物学院 2010年
『帯結び・飾り結び-豪華な振袖用から浴衣の文庫結びまで181種-』婦人生活社 1997年
『帯結び・飾り結び205コレクション-結びたい帯結びが絶対見つかる!-』主婦と生活社 2004年
『帯結び100選-笹島式決め技の極意-』世界文化社 2001年
『着付けと帯結び-浴衣から振袖まで-』世界文化社 1998年
『基本の帯結びと変わり結び』世界文化社 2006年
『きものに強くなる事典』世界文化社 2013年
『着物のきほん着つけと帯結び』主婦の友社/編 主婦の友社 2008年
『着物の事典』大久保信子/監修 池田書店 2011年
『現代の着つけと帯結び』笹島寿美/著 講談社 1989年
『笹島寿美の一人でできる着付け入門』笹島寿美/著 世界文化社 2013年
『写真でわかるきもの用語辞典』森荷葉/監修 ナツメ社 2010年
『新・帯結び飾り結び204』主婦と生活社 2007年
『シンプル着付けと帯結び-18通りの帯結びで差をつける-』パッチワーク通信社 2005年
『知識ゼロからの着物と遊ぶ』石橋富士子/著 幻冬舎 2012年
『初めてでもよくわかる冠婚葬祭のきもの事典』家庭画報編集部/編 世界文化社 2012年
『ひとりでできる着つけと帯結び-はじめてのきもの-』主婦の友社 2003年
『ひとりで装う初めてのきもの』装道礼法きもの学院/編 BABジャパン 2009年
『訪問着・帯合わせ帯結び』婦人画報社・書籍編集部/編集 婦人画報社 1987年
『昔きもののレッスン十二か月』弓岡勝美/監修 平凡社 2003年
『安田多賀子のふだんきもの塾』安田多賀子/著 誠文堂新光社 2012年
『友禅のきものと帯結び』婦人画報社・書籍編集部/編集 婦人画報社 1987年
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣服.裁縫 (593 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 昼夜帯
- 腹合帯
- 帯結び
- 着つけ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000330764