レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年09月19日
- 登録日時
- 2022/07/21 17:47
- 更新日時
- 2022/08/25 16:43
- 管理番号
- 中央-1-0021553
- 質問
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解決
東日本大震災の時の宮城県や今年7月の豪雨の時の熱海のような、造成地(人口斜面)の地すべりについて記述のある資料を探してほしい。
- 回答
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以下の資料を提供した。
・『知っておきたい斜面のはなしQ&A 斜面と暮らす』土木学会地盤工学委員会斜面工学研究小委員会「知っておきたい斜面のはなしQ&A」編集委員会/編集 土木学会 2005年
・『地震に負けない地盤がわかる本 Q&Aで一発回答!液状化から地盤調査、補修工事まで地盤トラブル対策のすべてがここに!』エクスナレッジ 2012年
・『法律家・消費者のための住宅地盤Q&A』地盤工学会関東支部地盤リスクと法・訴訟等の社会システムに関する事例研究委員会/編 民事法研究会 2017年
・『家族を守る斜面の知識 あなたの家は大丈夫?』土木学会地盤工学委員会斜面工学研究小委員会/編集 土木学会 2009年
- 回答プロセス
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・地すべり関係の本を見る
×『地すべり山くずれの実際 地形地質から土砂災害まで』高谷精二/著 鹿島出版会 2017年
×『崩壊の場所 大規模崩壊の発生場所予測』千木良雅弘/著 近未来社 2007年
×『山崩れ・地すべりの力学 地形プロセス学入門』松倉公憲/著 筑波大学出版会 2008年
×『地すべり地形の判読法 空中写真をどう読み解くか』大八木規夫/著 近未来社 2007年
×『地すべり地形の判読法 空中写真をどう読み解くか 増補版』大八木規夫/著 近未来社 2018年
×『歴史的大規模土砂災害地点を歩く いさぼうネット[その1]』井上公夫/著 丸源書店 2018年
いずれも自然斜面の地すべりについて記載あるが、造成地の地すべりについては記載なし。
・CiNii Researchで検索
○門田浩一, 本橋あずさ, 佐藤真吾, 三嶋昭二「仙台市の盛土造成地において発生した地すべり的変形の再現解析及び要因検討」『地盤工学ジャーナル』14 (3), p253-271,2019
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgs/14/3/14_253/_pdf/-char/ja(2022.8.5最終確認)
○釜井俊孝「2011年東北地方太平洋沖地震で発生した造成地盤地すべりにおける変動量観測 」『応用地質』53 (6),p282-291,2013
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjseg/53/6/53_282/_pdf/-char/ja(2022.8.5最終確認)
○清田隆, 京川裕之「東日本大震災による宮城県内の宅地造成地被災事例」『生産研究』63 (6),p709-715,2011
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seisankenkyu/63/6/63_6_709/_pdf/-char/ja(2022.8.5最終確認)
・「地すべり」でインターネット検索
○「地すべりが発生した盛土の由来とその分布」https://www.zenchiren.or.jp/e-Forum/2005/023.PDF(2022.8.5最終確認)
○「谷埋め盛土の地すべりについて」https://showacd.co.jp/wp-content/uploads/2017/10/info_1111.pdf(2022.8.5最終確認)
参考文献に以下が挙げられている。
・2011 年東北地方太平洋沖地震によって発生した造成地盤の 地すべり(第 2 報);釜井俊孝(斜面災害研究センター)
・地震による都市域の斜面災害,2006.4:釜井俊孝/((斜面災害研究センター)
→「京都大学防災研究所 斜面災害研究センター」https://landslide.dpri.kyoto-u.ac.jp/J-RCL.html(2022.8.5最終確認)
「著作と論文」のページに多数の文献が掲載されている。
→釜井俊孝氏の著作
○『宅地の防災学 都市と斜面の近現代』釜井俊孝/著 京都大学学術出版会 2020年
○『宅地崩壊 なぜ都市で土砂災害が起こるのか』釜井俊孝/著 NHK出版 2019年
・「公益社団法人 日本地すべり学会」https://japan.landslide-soc.org/(2022.8.5最終確認)
学会誌はJ-STAGEで閲覧可能→「日本地すべり学会誌」https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jls/-char/ja/(2022.8.5最終確認)
・引き続き所蔵資料を調べる
○『地すべり災害と行政責任 長野・地附山地すべりと老人ホーム二六人の死』内山卓郎/著 緑風出版 1999年
p6~ 1985年に長野県の斜面分譲宅地を襲った地すべりについて記載あり。
○『現代の災害と防災 その実態と変化を見据えて』志岐常正/執筆・編集 池田碩/執筆 田結庄良昭/執筆 紺谷吉弘/執筆 上野鉄男/執筆 加納雄二/執筆 中村八郎/執筆 浜辺友三郎/執筆 室崎益輝/執筆 奥西一夫/執筆 本の泉社 2016年
p47~ 「人口造成地盤の災害 -兵庫県南部地震による六甲山地周辺の被害‐」に地すべりについての記述あり
○『地盤災害 地質学者の覚え書き』羽鳥謙三/著 之潮 2009年
造成地の地すべりについて解説がされている
×『斜面防災危険度評価ガイドブック 斜面と地すべりの読み解き方』日本地すべり学会斜面防災危険度評価ガイドブック編集委員会/編 朝倉書店 2021年
⇒ここまでの調査結果を一度質問者にお知らせしたところ、以下のお求めあり。
「例えば現在住んでいるところが、盛土だったり地すべりが不安な場合、どうしたら良いかが知りたい。○○の工事が必要とか、過去に地すべりがあった場所で次に起きないようにどのような対策を取ったか、ということでもいい。一般の人がどうしたらいいのかを知りたい。」
・上記を踏まえて、再調査
511.36土壌の安定化、524.3地盤と地耐力あたりを見る
○『住宅の地盤のことがわかる本 あなたの土地は危ない!』中村和彦/著 高安正道/監修 住宅新報社 2000年
地盤調査に関する説明や、地盤相談のQ&Aがある。
△『<最新>我が家のための液状化対策 震災による「液状化危険地域」に住むあなたへ。液状化の正体、対策、保険の使い方、行政からの助成の受け方まで』岡二三生/監修 大田原博亮/執筆 小森恭司/執筆 西澤倫太郎/執筆 マーブルトロン 2012年
液状化により傾いた家をどう補修したらよいかは載っている。
○『家族を守る斜面の知識 あなたの家は大丈夫?』土木学会地盤工学委員会斜面工学研究小委員会/編集 土木学会 2009年
「第五章 みなさんができること~家族を守る」…備えの部分が多い。擁壁や排水などの施設で対処したい場合には自治体や専門家などに尋ねることを勧めている。
○『絵とき地震による液状化とその対策』全国地質調査業協会連合会/監修 関東地質調査業協会液状化研究会/編 オーム社 2012年
「第10章 戸建て住宅の液状化被害あれこれ」…家屋の傾斜がどこまで大丈夫か、液状化対策等。
○『法律家・消費者のための住宅地盤Q&A』地盤工学会関東支部地盤リスクと法・訴訟等の社会システムに関する事例研究委員会/編 民事法研究会 2017年
擁壁や盛土についての説明あり。巻末の資料編に宅地情報シートが現状チェックの参考になるか。
○『地震に負けない地盤がわかる本 Q&Aで一発回答!液状化から地盤調査、補修工事まで地盤トラブル対策のすべてがここに!』エクスナレッジ 2012年
p102「住宅でも地すべり対策はできる?」
p110「地盤・擁壁のトラブルに巻き込まれないためには?」など。
○『知っておきたい斜面のはなしQ&A 斜面と暮らす』土木学会地盤工学委員会斜面工学研究小委員会「知っておきたい斜面のはなしQ&A」編集委員会/編集 土木学会 2005年
目次の質問は住民側からの体だが、その実、内容は結構専門的。住む時にどのようなことに注意すべきかの説明などがある。
×『斜面防災一〇〇のポイント』奥園誠之/著 鹿島出版会 1986年
×『住宅をつくるための「住宅基礎の地盤」がわかる本』直井正之/著 建築技術 2002年
×『地盤と建築構造のはなし』吉見吉昭/著 技報堂出版 2006年
- 事前調査事項
- NDC
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- 土木力学.建設材料 (511 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 造成地
- 地すべり
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000319043