①『HACCP入門』には、HACCPの基礎知識が解説されている。
「HACCPは、Hazard Analysis Critical Control Pointの略称ですが、ひと言で言うと、“何が危害の原因となるか”を明確にし、その“重要な管理項目”を重点的に管理する手法です。」(p.15)
「HA(Hazard Analysis)とは“危害分析”と訳され、原材料、製造工程及び流通などにおいて“何が健康に危害を及ぼす原因になるのか”を明確にすることです。CCP(Critical Control Point)とは、重要管理点と訳されますが、安全な食品を提供するために“それぞれの過程において、万一ミスを犯してしまうと健康危害を及ぶ可能性のある製品ができてしまう管理事項を、重点的かつシステムとして管理する”ための手法です。」(p.15)
②『フードシステム学全集 第7巻』には、HACCPを導入するメリットとして「食品安全性の向上」「組織の基盤強化と企業の競争力強化」「中長期的なコストダウン効果」「製造物責任法(PL法)への対策として」の4点が挙げられている。(p.414)
以下は雑誌記事
③「農場HACCPの現状と課題」には、農場HACCPについて「農場HACCPとは、畜産農場にHACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)の考え方を取り入れた衛生管理システムを構築することにより、微生物、化学物質、異物等の危害要因をコントロールする手法で、畜産農場における衛生管理を向上させ、家畜の健康の維持、増進を図り、健康な家畜、安全な畜産物を生産することを目的としている。」と記載がある。(p.396)
また、その意義について「農場HACCP認証農場からは衛生管理レベルの向上のみならず、作業従事者の意識改革や生産性向上等のメリットが多いとの意見が寄せられている」と記載がある。(p.399)
④「農場HACCPについて」には、農場HACCP認証制度について「2009年に農林水産省が発表した基準をもとに、2011年12月より農場HACCP認証審査が日本全国で始まり、認証農場が誕生している」と記載がある。(p.46)
また、農場HACCPの意義について「導入目的は食品としての安全性を証明するためというのが始まりですが、構築していくとその他のメリットがいろいろとあることを感じています。農場の作業を文書にすることで従業員教育が行いやすくなった記録は全従業員が行わなければなりません。従って、「徐々にコミュニケーションが円滑になった」、「内部検証により、自分の仕事を他の人に確認してもらうことで意識が変わった」などです。」と記載がある。(p.49)
『畜産コンサルタント 第48巻第3号』には、「動き出した農場HACCP認証制度」という特集が立てられており、関連の記事が11件掲載されている。
⑤「動き出した農場HACCP認証制度」には、特集の農場HACCPの説明として「生産部分の安全性を担保する手段の1つとして、生産者自らが危害や管理点を設定・記録し、生産農場段階での危害要因を継続的にコントロールしていく飼養衛生管理の方法」と記載がある。(p.11)
⑥「フードチェーンシステムからみた農場HACCP」には、農場HACCPの意義について「畜産生産段階の農場HACCPの普及・推進は、①畜産物生産・加工の生産性向上、②畜産物フードチェーン事業者の連携、③安全と信頼性が担保された畜産物の認証につながる新たな畜産支援策として注目される。」と記載があり、それぞれの項目について詳しく解説している。(p.14)
⑦「農場HACCP認証制度の推進と普及への期待」には、農場HACCPの意義について「農場HACCPシステムは、フードチェーンの川上に位置する農場において、まず健康な素畜と素鶏、および適切な飼料を確保し、次いで危害や汚染を防止し、衛生的な環境下で素畜や素雛を飼養し、健康で安全な畜産物を出荷することにある。」と記載がある。(p.17)