レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/11/08
- 登録日時
- 2023/12/02 00:30
- 更新日時
- 2024/02/22 10:36
- 管理番号
- 16084247
- 質問
-
未解決
『浄土古刹玄中寺』 宋沙蔭 著, 滋野井恬, 桂華淳祥 訳, 真宗大谷派宗務所出版部 編
真宗大谷派宗務所出版部, 1990.4
国立国会図書館書誌ID:000002080135
上記資料のp.197 28行目に記載の「曇鸞大師の像と遺行碑」の碑文が知りたい。
- 回答
-
「曇鸞大師の像と遺行碑」(『浄土古刹玄中寺』p.197)の碑文やその解説が具体的に記載されている資料は見当たりませんでした。
(※引用文中等の旧字は適宜現在の漢字に置き換えました。)
<主な調査済み資料・データベース (【 】内は当館請求記号)>
なお、書誌事項末尾に◎を付した資料は国立国会図書館デジタルコレクションの国立国会図書館内/図書館・個人送信対象資料です。
※曇鸞に係る碑について、出典では、ご指定のp.197の他、墓所に建てられた塔と碑(pp.46-47、p.165)、玄中寺にあるとされる略伝が記された墓碑・像・碑記(遺行碑)(pp.228-229)等の記述が見られます。下記資料は、念のため、これら全ての可能性を考慮して対象としています。
・多屋弘「曇鸞大師伝之研究」(『大谷学報』21(2) pp.172(三八)-196(六二))
(大谷大学学術情報リポジトリで閲覧可能:https://otani.repo.nii.ac.jp/records/4313)
→p.172(三八)に、曇鸞の死後、伝記を刻んだ石碑と塼塔が墓所に建てられたが、石碑も拓本も現存しない旨の記述があります。なおp.194(六〇)では、墓所に建てられた石碑は現存しないため内容は不明だが曇鸞の臨終の際の奇瑞等について書かれていたのだろうと推測しています。
・山本仏骨 著『道綽教学の研究』永田文昌堂 1959【188.7-D98Yd】◎
→p.13に、道綽が曇鸞の死後建てられた石碑を読んで入浄を志したと伝えられているものの、石碑が現存しないためその内容は不明である旨が記述されています。なお、この部分に付けられた註(七)(p.28)には、「古来真宗法要本『唯信鈔文意』の最後に載せられた文がそれであると云われて居る。彼文は安楽集下二丁に示された曇鸞頌徳の文と同様であるが、果たしてそうか、確証が知られない」とあります。
・佐藤成順 [著]『中国浄土教思想史の研究』博士論文 授与年月日 平成6年3月10日【UT51-94-E327】◎
→pp.87-93で、道綽が玄中寺において、曇鸞の臨終に現れた嘉瑞を刻んだ石碑を見て感銘を受けたという通説について論じています。
・野上俊静 著『中国浄土三祖伝』文栄堂書店 1970【HM163-9】◎
→p.103,113に、道綽が玄中寺において曇鸞の宗教的霊異と事蹟を具に記す石碑を見て感銘を受けたと一般に理解されている旨の記述があります。
・藤善真澄「曇鸞大師生卒年新考」(浄土真宗教学研究所 編『教学研究所紀要』第1号 pp.29-58【Z9-1029】) pp.47-48
・小笠原宣秀「玄中寺より光明寺へ--鸞・綽・導三師の教学活動拠点」(龍谷教学会議『龍谷教学 = Journal of the Council of Ryukoku Shin Buddhist Studies』15 1980.6 pp.101-110【Z9-130】) ◎ p.107
・道端良秀 著『中国の浄土教と玄中寺』(なつめ寺研究叢書)永田文昌堂 1950【a188-CN1】◎ pp.44-45,65-66
・矢田了章 編『真宗伝道の課題と展望』(龍谷大学仏教文化研究叢書 ; 22) 龍谷大学仏教文化研究所 2008.3【HM168-J152】 pp.341-342
・栗三直隆 著『浄土と曇鸞 : 中国仏教をひらく』桂書房 2012.2【HM153-J51】 p.78,p.95
・陳揚炯 著, 大河内康憲 訳『中国浄土宗通史』東方書店 2006.9【HM153-H50】 p.158
・菅原恵慶 著『玄中寺と曇鸞大師 : 念仏の発祥地中国玄中寺と私の曇鸞像』ピタカ 1978.4【HM156-11】◎
・金森寺義彦 著『曇鸞伝私攷』文栄堂書店 1980.9【HM153-51】◎
・論註研究会 編『曇鸞の世界 : 往生論註の基礎的研究』永田文昌堂 1996.1【HM41-G1】
・石川琢道「曇鸞祖師金身碑記について」(浄土宗学研究所 [編]『浄土宗学研究』46 2019 pp.102-104【Z9-241】)
・INBUDS インド学仏教学論文データベース(https://www.inbuds.net/jpn/index.html)
(ウェブサイトへの最終アクセスは2023年11月2日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 各宗 (188)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000342784