レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20230619
- 登録日時
- 2023/11/02 00:30
- 更新日時
- 2023/11/02 18:38
- 管理番号
- 中央-2023-14
- 質問
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解決
明治初期の地番はどのように付けられたのか。それまで土地に地番(番地)は振られていなかったと思う。特に1872(明治5)年の壬申地券発行時の地番の付番方法や、実際の作業について知りたい。
- 回答
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都立図書館蔵書検索を件名<地租改正>やキーワード<地券><地番>等で検索した。
資料1
「第二章 1 番地と地番」(p.60-79)には、1872(明治5)年壬申地券発行にかかる土地ごとの面積・地目等の特定は膨大な作業だったために、所有者による申告制をとった(p.61-62)と記述がある。また、明治初期の地番の付け方(p.72-79)も説明がある。
資料2
「3 1 壬申地券交付と調査作業」(p.29-57)、「3 2 調査作業の難行と交付の中止」(p.57-65)では、史料を用いて各地の当時の状況を詳しく述べている。
地租改正時の地番の新定(p.129-136)についても詳しく書かれている。
資料3
「第一 二 壬申地券の発行」(p.19-33)、「第一 三 地租改正事業」(p.34-89)では、通達等を示しながら、制度や手続きの解説をしている。
また、参考文献として資料4を挙げている。
資料4
「研究資料 土地台帳制度沿革資料誌(一)」(村上三男)(p.17-20)の記事の中で、市街地券交付準備の際の地番の取扱いについて触れており、「町地については従前(旧幕当時)から附番(附番方法は明らかでない。)されておりましたが、旧武家地については地番がなかつたため地券交付のさいに職権〔資料六〕で附番したものと考えられます。」(p.20)と記載されている。
資料5
「第一部 第二章 一 市街地券の発行と地券規則」(p.59-66)、「第一部 第二章 二 市街地券発行の調査過程」(p.66-80)に、地券税法の実地のテストケースであり、特徴的な展開となった東京における地券発行の過程が記されている。
資料6
「第7章 1 壬申地券」(p.235-243)などに、壬申地券発行の経緯に関する記述がある。
参考文献のうち、資料1~3、5、6は都立中央図書館所蔵資料、資料4は都立多摩図書館所蔵資料である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 地方自治.地方行政 (318 10版)
- 租税 (345 10版)
- 参考資料
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- 【資料1】番地の謎 (光文社知恵の森文庫 tい11-2) / 今尾 恵介/著 / 光文社 / 2017.5 <S/318.1/5474/2017> , ISBN 978-4-334-78721-9 (p.60-79、p.72-79)
- 【資料2】明治期作成の地籍図 / 佐藤甚次郎/著 / 古今書院 / 1996.9 <345.4/5002/1996> (p.29-57、p.57-65、p.129-136)
- 【資料3】公図と境界 / 新井克美/著 / テイハン / 2005.1 <324.8/5093/2005> (p.19-33、p.34-89)
- 【資料4】雑誌:登記研究 126号 (1958年5月) / 帝国判例法規出版社 (p.17-20)
- 【資料5】都市と地租改正 / 滝島 功/著 / 吉川弘文館 / 2003.12 <T/345.4/5005/2003> (p.59-66、p.66-80)
- 【資料6】公図 読図の基礎 / 佐藤 甚次郎/著 / 古今書院 / 1996.9 <3248/3143/96> (p.235-243)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000340444