レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月27日
- 登録日時
- 2024/03/19 12:53
- 更新日時
- 2024/03/26 21:11
- 管理番号
- 県立長野-23-193
- 質問
-
解決
長野県の蚕種家の伝記を読んだ。もう一度読みたいが、書名を知りたい。明治頃の人で、他の人のためにいろいろ努力したり、何か道具を発明していた。その人の奥さんもその人を支えてとても良い話だった。
- 回答
-
次の資料を紹介した。
『蚕都物語 蚕種家清水金左衛門のはるかな旅路』しみずたか著 幻冬舎ルネッサンス 2008 【N632/15】
明治初期の上田の蚕種家で、養蚕農家の生活を向上させようと努力した。養蚕の指導書を書いて配布したり、
蚕室の湿度を保つために乾湿計を発明し、養蚕技術の向上、繭の質の向上に努めた。金左衛門の伝記として
書かれており、妻の じうについても書かれている。
- 回答プロセス
-
1 長野県の郷土分類N632(長野県の蚕糸業の歴史)の書棚で資料を探す。
2 同様に郷土分類N289(長野県の個人伝記)の資料の中から書名に「蚕」を持つものを検索する。
3 1と2で絞ったもののうち、依頼に近い内容のタイトルを確認する。
<調査資料>
・『「養蚕日誌」に見る一〇〇年の記録-飯田市上郷別府 吉川家(東)の養蚕と蚕種製造-』
飯田市歴史研究所編 吉川文雄 2016【N632/30】
吉川家に伝わる明治から昭和初期の養蚕日誌を基に、養蚕の歴史をまとめたもの。
・『蚕糸業の先覚者』上田市立博物館編・刊 1995【N632/6】
上田地域の蚕糸業の発展に携わった塚田与右衛門、藤本(佐藤)善右衛門、清水金左衛門、三吉米熊につい
てまとめた資料。
・『蚕の城 明治近代産業の核』馬場明子著 未知谷 2015【N633/23】
黎明期から現在まで明治以来、連綿と続く、カイコの遺伝学を中心に追ったもの。
・『蠶(こ)と蠶飼(こがひ)外史-お蚕さんと養蚕の歴史散歩-』田中茂男著・刊 2010 【N630/81】
日本における養蚕の歴史と、長野県での蚕種、養蚕の歴史をまとめたもの。
・『戦間期日本蚕糸業史研究-片倉製糸を中心に-』松村敏著 東京大学出版会 1992 【N632/9】
戦間期の片倉製糸の経営特質と、地方財閥としての展開を分析し、日本の蚕糸業の構造変化をまとめた研
究書。
・『蚕 回顧 懐古』関崎富治著・刊 1997【N289/セキザ】
長野県養蚕販売農業協同組合連合会の蚕業技術員として勤めた氏の自伝。
・『波瀾万丈の蚕糸業』関崎富治著・刊 2007【N630/77】
・『シルクの里小諸 純水館ものがたり』純水館研究会編 櫟 2007【N632/12】
・『養蚕の思い出 昭和を駆けぬけた農家たち』 長野市立信州新町公民館 2016【N632/31】
同地域の農家の養蚕についての回想録。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 蚕糸業史.事情 (632)
- 個人伝記 (289)
- 参考資料
-
-
しみずたか 著. 蚕都物語 : 蚕種家清水金左衛門のはるかな旅路. 幻冬舎ルネッサンス, 2008.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009985772 , ISBN 978-4-7790-0412-4 ( 【N632/15】)
-
しみずたか 著. 蚕都物語 : 蚕種家清水金左衛門のはるかな旅路. 幻冬舎ルネッサンス, 2008.
- キーワード
-
- 個人伝記
- 蚕種家
- 養蚕家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000347636