レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年12月13日
- 登録日時
- 2008/01/29 11:50
- 更新日時
- 2008/08/03 11:52
- 管理番号
- 福参-0156
- 質問
-
解決
栄西がお茶の種(実)を中国から持ち帰ったというのが通説だが、木を持ち帰ったという説を聞いた。
時期が7月頃(旧暦)なので、発芽の関係で種や実では育たないのでは?
- 回答
-
『茶の大事典』(「お茶の大事典」刊行会 1991 p.8)には栄西の説明に「茶種を将来したといわれる」とある。
『日本のお茶』1 お茶と生産(ぎょうせい 1988 p.76-77)には茶種子を持ち帰ったとある。
『日本茶の伝来』松下智(淡交社 1979 p.125)には、栄西は茶の種子を持ち帰ったといわれるが、茶の種子の発芽力が弱いことから、一考を要する、という記載がある。
『ティーロードを行く』(扶桑社 1988 p.212-214)に「茶種渡来と従来いわれているが、茶樹ではなかったかと思われる」とある。
『茶の起源を探る』(淡交社 1988 p.43-46)には、茶種子の寿命は短いので栄西が持ち帰ったのは種子ではなく、苗木ではないかとの疑問あり。そこで、種子が旧暦7月頃(現在8月頃)に育つか実験を行っている。
『茶の文化史』村井康彦著(岩波書店 1979 p.45-49)に「栄西が持ち帰ったのは茶の種子(実)ではなく、茶の若木ではなかったか」とある。
- 回答プロセス
-
1 茶の関連の資料を調べる。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 茶道 (791 7版)
- 工芸作物 (617 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 栄西
- 茶
- 日本茶
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000041371