当館所蔵資料より、県内での鮮魚の流通については関連する記述を確認できましたが、鮮魚の保存方法について、確認できる資料は見つかりませんでした。
そのため、鮮魚の保存方法に関する資料は、一般資料より参考までにご紹介します。
■流通経路について
・『栃木県立文書館研究紀要 第21号』(栃木県立文書館/編,発行 2017)
p.25-41 「近世後期の北関東における海魚の流通」小貫隆久/著
魚荷物輸送でのルート、鮮度を保つための流通の記述があります。
・『小山市史 通史編2』(小山市史編さん委員会/編 小山市 1986)
p.450-456 「第八章 地廻り経済の発展と小山 二 魚荷物継立の発展 1 魚荷物問屋と新継続場」の項に、近世中期以降の小山市域(栃木県南地域)の鮮魚荷物の輸送についての記述があります。
・『時代に生きて 老舗かな半旅館の二百年 第1巻(江戸期)』(志鳥正樹/著 石田書房 2002)
p.38-42「第二章 営業の軌跡(江戸期)(一)市の成立と刀剣の商い」の項に、栃木町(栃木市)の生魚の市場商人についての記述があります。(p.39)
■保存方法について
・『江戸料理史・考』(江原恵/著 河出書房新社 1986)
p.237-239 「第三章 茶の湯と料理文化 7 魚介類の運送について」の項に、魚介類の保存方法についての記述があります。
以下の資料はお調べしましたが、関連の記述は確認できませんでした。
・『栃木県史 通史編5』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1984)
・『栃木県史 通史編4』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1981)
・『栃木市史 民俗編』(栃木市史編さん委員会/編 栃木市 1979)
・『国学院大学栃木短期大学紀要 第35号』(国学院大学栃木短期大学/編,発行 2001)
・『栃木文化への誘い』(國學院大學栃木短期大学/編 下野新聞社 2013)
・『光芒 第7号』(光芒編集部/編,発行 1980)
・『図説江戸料理事典』(松下幸子/著 柏書房 1996)
・『図説江戸時代食生活事典』(日本風俗史学会/編 雄山閣出版 1978)
・『江戸前魚食大全』(冨岡一成/著 草思社 2016)
・『料理文献解題』(川上行蔵/編著 柴田書店 1978)
・『日本近世の地域と流通』(原直史/著 山川出版社 1996)
・『食の器の事典』(荻野文彦/編著 柴田書店 2005)
・『江戸料理百選』(福田浩/著,島崎とみ子/著 2001年社 1983)
・『栃木・河岸と宿場と問屋商人のまち』(谷沢明/著 近畿日本ツーリスト 1986)