レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年02月15日
- 登録日時
- 2013/03/13 09:29
- 更新日時
- 2013/06/12 11:36
- 管理番号
- 埼熊-2012-276
- 質問
-
未解決
「木骨煉瓦造り」という語は、横須賀製鉄所の建設当時も使われていたか。フランス語では何と表現されていたか。
- 回答
-
所蔵資料を調査したが、当時「木骨煉瓦造り」という語がどのように表現されていたかについて記述されたものは見つからなかった。
事典類を調査 関連のありそうな語の記述は以下のとおり。
『日本国語大辞典 12』(小学館 2001)
p1306〈もっこつ〉〈もっこつれんがぞう〉の項あり。「柱や梁を木材で造りこれを煉瓦で包んだもの」。〈もっこつ〉の初出は、瓦礫の中〈吉田健一〉1970年。〈もっこつれんがぞう〉には初出年の記述なし。『世界建築事典』(ニコラウス・ペヴスナー〔ほか〕著 鹿島出版会 1984)
p465〈木造骨組み(Timber-framing)〉の項あり。「木造骨組みの間をプラスターやレンガで満たして壁を築く構法(ハーフ・ティンバー half timberingとも呼ばれる」『建築学用語辞典』(日本建築学会編 岩波書店 1999)
p729〈木骨造(timber frame construction)〉の項あり。「骨組(軸組)が木造で、壁体の充填材や仕上材として、れんがなどを用いた構法。」
《Google翻訳》により、上記の英語をフランス語に翻訳して調査した結果から
『ロワイヤル仏和中辞典』(田村毅〔ほか〕編 旺文社 2005)
p337〈charpente〉「骨組み」、〈charpente de bois〉「木組み 骨格。骨組み作り。」
p390〈colombage〉「外面真壁造り。木造組積造り。ハーフ・ティンバー。」
p711〈encadrer(動詞)〉「枠をはめる。囲む、縁取る。挿入する。両側から挟む、逮捕する。骨組みを形成する。組織する、指揮する。衝突する。射撃する。」『仏和大辞典』(伊吹武彦〔ほか〕編 白水社 1981)
p514〈colombage〉「(れんが・しっくい)を詰めた木骨壁構造。木骨造り(間柱や筋違いを塗り込めないで外に出す壁体構造。)」
p514〈colombe〉「間柱。」
《近代デジタルライブラリー》より
「新撰大匠雛形大全. 五」(石井卯三郎 泉幸次郎 著 精華堂 明30.8)
(http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/846275 国立国会図書館 2013/1/16最終確認)
「煉瓦石造り(れんがせきづくり)」と記述あり。
『新撰大匠雛形大全』は、明治・大正期に制作されたと推測される木造細部の意匠を記した雛型集。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 建築学 (520 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 建築-用語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000128801