レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/07/28
- 登録日時
- 2020/01/24 00:30
- 更新日時
- 2020/01/24 00:30
- 管理番号
- 6001041536
- 質問
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解決
漢詩の「長恨歌」に出てくる梨の花の表現について『枕草子』の中に記述があるらしい。収録されている段の本文ならびに現代語訳が掲載されている資料を紹介してほしい。
- 回答
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原文ならび現代語訳が掲載されている資料を紹介します。なお、注釈のみで現代語訳が記載されていない資料は省きました。
・『枕草子 上(新潮日本古典集成 11)』(清少納言/[著] 新潮社 1977.4)
「木の花は」で始まる第34段に収録されています。底本については凡例に「三巻本系統第一類の中の最善本である陽明文庫本」を用いたと記されています。本文、頭注ならびに簡単な現代語訳が掲載されています(p.95-97)。
・『枕草子解環 1』(萩谷朴/著 同朋舎 1981.10)
第34段に収録されています。底本については凡例に「三巻本系統第一類の中の最善本である陽明文庫本」を用いたとあります。本文、口語訳ならびに語釈等が掲載されています(p.367-375)。
・『鑑賞 日本古典文学 第8巻 枕草子』(石田穣二/編 角川書店 1989.6)
第35段に収録されています。本文は「田中重太郎博士の『校本枕冊子』によって作成した三巻本の校訂本文」と記されています。本文、脚注、口訳ならびに解説が掲載されています(p.186-193)。
・『新編日本古典文学全集 18 枕草子』(松尾聡[ほか]/校註・訳 小学館 1997.11)
第35段に収録されています。底本については凡例に「三巻本系統第一類本の陽明文庫蔵本」を用いたとあります。頭注、本文ならびに現代語訳が掲載されています(p.86-88)。
・『日本古典文学全集 11 枕草子』(松尾聡[ほか]/校註・訳 小学館 1994.8)
第44段に収録されています。底本については凡例に「学習院大学三条西家旧蔵の室町時代の書写本」(通称「能因本)を用いたとあります。頭注、本文ならびに現代語訳が掲載されています(p.125-127)。
・『枕冊子全注釈 1』(田中重太郎/著 角川書店 1979.12)
第44段に収録されています。底本については凡例に「能因本系統を底本とした」と記されています。本文、校異、通釈ならびに語釈などが掲載されています(p.353-362)。巻末には「事項索引」、「語彙・語句索引」が収録されています(p.527-540)。
以上のとおり、伝本によって章段や内容に異同があります。章段については『枕草子大事典』に章段対照表が収録されています。
・『枕草子大事典』(枕草子研究会/編 勉誠出版 2001.4)
巻末に「三巻本系統」と「能因本系統」の章段対照一覧表が収録されています(p.1139-1152)。
[事例作成日:2019年11月23日]
- 回答プロセス
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枕草子 下 (新潮日本古典集成)』(914.3/10N:4階文学)
巻末に「動植物名一覧」があり、「梨」の項目を見ると「9」段か「34」段となっている(p.355)-。
- 事前調査事項
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (914 10版)
- 参考資料
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- 枕草子 上 清少納言∥[著] 新潮社 1977 (95-97)
- 枕草子解環 1 萩谷/朴∥著 同朋舎 1981.10 (367-375)
- 鑑賞 日本古典文学 第8巻 角川書店 1978 (186-193)
- 新編日本古典文学全集 18 小学館 1997.11 (86-88,26)
- 日本古典文学全集 11 小学館 1974.4 (125-127)
- 枕冊子全注釈 1 田中/重太郎∥著 角川書店 1979 (353-362)
- 枕草子大事典 枕草子研究会∥編 勉誠出版 2001.4 (1139-1152)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000272902