レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年10月07日
- 登録日時
- 2023/03/27 16:30
- 更新日時
- 2023/03/27 16:32
- 管理番号
- 千県西-2022-0014
- 質問
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解決
子ども向けの昔話で「鬼のつば」という話がある。鬼のつばをつけられた男が、透明人間になってしまい、家族からも見えなくなってしまうという内容だったが、この話は今昔物語集に収録された話を基に作られたらしい。今昔物語集で該当の部分を読みたい。現代語訳が付いているものが良い。
- 回答
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質問にあった話は、今昔物語集の巻第十六の「隠形男依六角堂観音助顕身語 第三十二」と思われます。
【資料1】『新編日本古典文学全集 36 今昔物語集』(小学館 2000)のp271に現代語訳付きのものが掲載されています。
- 回答プロセス
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1 千葉県立西部図書館の書棚にある『新日本古典文学大系 別巻[4] 今昔物語集索引』(岩波書店 2001)の「唾」の項目にある6件の話を順に確認し、『新日本古典文学大系 35 今昔物語集3』(岩波書店 1993)の巻十六にある「隠形男、依六角堂観音助顕身語 第三十二」が該当の話だと分かったが、現代語訳が付いていなかった。
2 今昔物語集での掲載巻数などの情報が分かったので、【資料1】を確認したところ、現代語訳が付いていた。
3 その後、Googleを「鬼のつば 今昔物語集」で検索したところ、『おにつばとうさん』(沼野正子文・絵 福音館書店 2015)の情報を見つけた。資料を確認したところ、巻末に「本書は「今昔物語集」巻十六の三十二話「鬼の唾で姿が見えなくなる話」を題材に、著者が絵本化したものです。」との記述があることが分かった。
※参考資料末尾の数字は当館の資料番号です。
事前調査事項:『むかしむかしの鬼物語 世にもこわい物語』(小沢章友文 講談社 1998)のp5-23に「鬼のつば」という話が収録されているが、「『今昔物語』より」と書いてあるのみで、原題や巻数など詳しい出典は書かれていなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『新編日本古典文学全集 36 今昔物語集』(小学館 2000)(1101692784)
- キーワード
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- 今昔物語集
- 鬼の唾
- 鬼ノ唾
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000331069