レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年12月15日
- 登録日時
- 2020/03/28 10:12
- 更新日時
- 2020/03/29 13:00
- 管理番号
- 千県中参考-2019-15
- 質問
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解決
明治時代に浦安市などの地図が「フランス手描き図」で作られたと聞いた。その地図が作られたいきさつが書いてある本はあるか。
- 回答
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以下の資料に、フランス式彩色図(迅速測図)の作られた経緯についての記述がある。
【資料1】『測量・地図百年史』(測量・地図百年史編集委員会編集 建設省国土地理院 1970)
p39-40に、明治13年頃陸軍当局が全国測量の準備をして作った地図が、後年「迅速測図」と称されたもので、「フランス式渲彩(せんさい)図式」によって作られたことが書かれている。
【資料2】『日本の近代地形図の始まり』(細井將右著 風間書房 2018)
p4-8「第1章 明治、近代地図測量作業揺籃期の概況」
p9-16「第2章 明治前期フランス地図測量技術の導入とその後のあらまし」
【資料3】『近代測量史への旅』(石原あえか著 法政大学出版局 2015)
p223-228に、「迅速測図」(いわゆる「フランス式彩色地図」)が作られた前後のいきさつが書かれている。
- 回答プロセス
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地図についての概要を調べるため、Googleでキーワード「フランス 地図 明治」で検索すると、国土地理院「古地図コレクション」の「迅速測図原図(フランス式彩色図)」(https://kochizu.gsi.go.jp/france-saisyokuzu)がヒットした。質問の地図がこれであると判断し、当館の蔵書を確認した。当館蔵書検索の全項目「フランス 地図 明治」で検索して見つかった【資料2】や、全項目「測量 地図 歴史」で検索して見つかった【資料1】、【資料3】に記述があったため、質問者に提供した。
なお、千葉県立中央図書館では、上記フランス式彩色図の復刻版を所蔵している。
『明治前期手書彩色関東実測図 乾之部 第一軍管地方二万分一迅速測図原図復刻版』(迅速測図原図覆刻版編集委員会編集 1991)
『明治前期手書彩色関東実測図 坤之部 第一軍管地方二万分一迅速測図原図』(迅速測図原図覆刻版編集委員会編集 1991)
(インターネットの最終アクセス:2020年1月13日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 地球.天文地理学 (448 9版)
- 測量 (512 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『測量・地図百年史』(測量・地図百年史編集委員会編集 建設省国土地理院 1970)(9103469401)
- 【資料2】『日本の近代地形図の始まり』(細井將右著 風間書房 2018)(1102530421)
- 【資料3】『近代測量史への旅』(石原あえか著 法政大学出版局 2015)(1102416768)
- キーワード
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- 地図(チズ)
- 測量(ソクリョウ)
- 陸軍-日本(リクグン-ニホン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000279701