レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年11月1日
- 登録日時
- 2023/11/10 11:06
- 更新日時
- 2023/12/21 16:17
- 管理番号
- 2349
- 質問
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底部に花崗岩がはめ込まれている木臼を見たが、この臼が木臼から石臼への過渡期の様式であるか知りたい。
- 回答
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当該質問の臼が、多種の臼のうち、どの種類に属するかが不明のため、過渡期のものかは判断ができない。また、臼の歴史においての素材の変化は、石から木、木から石など、時代ごとの技術と素材の性質によって混在しているため、一方向の過渡期については不明である。
参考文献として以下の資料を提供した。
『イラストでわかりやすい昔の道具百科』(383/イワ/)p44~
➡「弥生時代から石に代わって木製の大型の樫臼・樫杵が使われるように」
「精米用の臼そして踏臼が広く用いられました。…(中略)…臼は木製のものと石製のものがあり…」の記載あり
『日本民俗大辞典 上』(380.3/ニホ/)p163-164より
➡「静岡市の登呂遺跡などの弥生時代の遺跡から出土した木製の樫臼は…以下省略」の記載あり
『絵引民具の事典』(383.9/イワ/)p43より
➡「臼の材としてはケヤキやマツが多かったが、…中略…石製の臼も使われるようになった。」の記載あり
『臼』(380/ホ/25)…安城市歴史博物館所蔵のため当館では閲覧不可
【その他参考資料】
〇唐臼について記載あり
『日本民具事典』(383.9/ニホ/)p135-136,p130
『絵引民具の事典』(383.9/イワ/)p50-51,p416-417
- 回答プロセス
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①業務システムにて「書名:臼」で検索
➡『臼』(380/ホ/25)がヒット
②民具(383)の棚周辺をブラウジング
➡『イラストでわかりやすい昔の道具百科』(383/イワ/)
『日本民俗大辞典 上』(380.3/ニホ/)
『日本民具辞典』(383.9/ニホ/)
『絵引民具の事典』(383.9/イワ/)
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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岩井宏實 文 , 中林啓治 イラスト , 岩井, 宏実, 1932-2016 , 中林, 啓治, 1935-. イラストでわかりやすい昔の道具百科. 河出書房新社, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029137160-00 , ISBN 9784309227382 -
福田アジオ [ほか]編 , 福田, アジオ, 1941-. 日本民俗大辞典 上. 吉川弘文館, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002839592-00 , ISBN 4642013326 -
岩井宏實 監修 , 工藤員功 編 , 中林啓治 作画 , 岩井, 宏実, 1932-2016 , 工藤, 員功, 1945- , 中林, 啓治, 1935-. 「絵引」民具の事典. 河出書房新社, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009606489-00 , ISBN 9784309224879 -
三輪茂雄著 , 三輪, 茂雄. 臼. 法政大学出版局, 1978. (ものと人間の文化史, 25)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I000025819-00 , ISBN 9784588202513 -
日本民具学会 編 , 日本民具学会. 日本民具辞典. ぎょうせい, 1997.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002609859-00 , ISBN 4324039127
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岩井宏實 文 , 中林啓治 イラスト , 岩井, 宏実, 1932-2016 , 中林, 啓治, 1935-. イラストでわかりやすい昔の道具百科. 河出書房新社, 2018.
- キーワード
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- 一般書
- 臼(ウス)
- 民具(ミング)
- 道具(ドウグ)
- 昔(ムカシ)
- 石(イシ)(セキ)
- 木(キ)(モク)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000340884