レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/02/07
- 登録日時
- 2023/03/02 00:30
- 更新日時
- 2023/03/16 16:10
- 管理番号
- 13976557
- 質問
-
解決
小田進がどのような人物なのか、来歴について記載されている資料を探しています。
- 回答
-
ご照会について、各種人名データベース、新聞人名辞典、郷土人物事典等を参照しましたが、『実記頼山陽』の著者である小田進(夕月)に関するまとまった人物情報は見当たりませんでした。
断片的な記述として、以下(1)~(10)に関連の記述がみえますので、ご参考までにお知らせします。
【 】内は国立国会図書館請求記号です。書誌事項末尾に◎を付した資料は国立国会図書館デジタルコレクションの国立国会図書館内/図書館・個人送信対象資料、☆を付した資料は国立国会図書館デジタルコレクションのインターネット公開資料です。
(1) 小田進 著『噫木村船長』金鈴社, 昭和19【特274-279】◎
pp.1-3「序」(貴族院議員 丸山鶴吉による):小田進について「嘗て地方新聞に論陣を張られたこともあったが、退任後は靜かに讀書研鑽に努められ、專ら郷士關係の偉人烈士の事蹟を探り、これの顕彰に全力を注がれてゐる」とあります(p.1)。
(2) 新聞研究所『日本新聞年鑑』新聞研究所【14.4-709】☆
昭和3、5,6年版の「広島毎日新聞」の欄に記載がありました。
・新聞研究所 編『日本新聞年鑑 昭和3年』新聞研究所, 昭和2.
第二篇 一覧>広島県>広島毎日新聞 “(社會)小田夕月” (p.34:144コマ目)
該当箇所のURL:https://dl.ndl.go.jp/pid/1077301/1/144
・新聞研究所 編『日本新聞年鑑 昭和5年』新聞研究所, 昭和4.
第二篇 現勢>広島県>広島毎日新聞 “(社會)小田進” (p.60:108コマ目)
該当箇所のURL:https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/1077308/1/108
・新聞研究所 編『日本新聞年鑑 昭和6年』新聞研究所, 昭和5.
第二篇 現勢>広島県>広島毎日新聞 “(社會)小田進” ( p.60:121コマ目)
該当箇所のURL:https://dl.ndl.go.jp/pid/1077314/1/121
(3) 広島市退職公務員連盟『ひろしまの歩みとともに』広島市退職公務員連盟 (まこも会), 1972【GC223-26】
「三、思い出の市役所(会員の回想録)」>「13 記者くづれの反骨メモ」中、「旧庁舎の思い出」(pp.208-211)の中に次の記述があります。
“袴姿の猪上シズ子(中略)。猪上さんは短歌をよくし、同好の広島毎日新聞記者小田夕月君と恋仲になり後結婚したが、(後略)” (p.210)
(4) 「会報」(『創作』19(1) 1931.1 pp.107-108【Z13-613】)
「牧水先生追悼会(広島晩鐘社)」(p.108)の記事の中に次の記述がありました。
“出席者は(中略)小田夕月、小田靜子(後略)”
(5) 「短歌」(『労働立国』2(議会批判號)(5) 1923.5 p.95【雑23-145】)◎
三段目に「広島 小田夕月」作の短歌が掲載されています。
(6) 千代田町原爆被害者の会 編『原爆 : 追想』千代田町原爆被害者の会, 1985.8【EG74-137】
最終頁(p.217)に「原爆被爆四十周年並びに千代田町原爆被害者の会結成三十年記念事業実行委員」の「壬生地区」の欄に「小田進」とあります。また、pp.48-49に「戦争は嫌ですね」(小田進 八十一才)が収録されています。ただし本書の「小田進」がご照会の人物に一致するかどうかは不明です。
(7) 板倉勝麿 著『大感情の哲学』火の巻,文徳社,1948【049.1-I727d】◎
自序(pp.1-9)に、“(前略)先般偶然に「頼山陽」の著者小田夕月氏の宅で堀川豊永氏にお目にかゝったのである。これが緣で今日この書を出版することになつたのは、小田氏の厚志によると深く感謝いたしてをる。(後略)” (pp.8-9)との記述があります。
(8) 「短編小説 佳作品と氏名」(『文藝 : 純粹文藝雜誌』5(1),文芸社,1927.1. p.117【雑8-88】)
24番目に「或る夜 廣島 小田夕月」と記載され、本文に “發表出來ないことを殘念に思ひます” とあります。
(9) 「応募作品に就いて」(『文學界』2(1) 1925.1. p.191【雑8-199】)◎
当該記事中に次の記載があります。
“(前略)左に短評を記しておく(中略)その他には、(中略)生死の岐路(小田夕月(中略)の諸作が、最後まで選者の手に殘った。”
(10) 「編集者より」(『政界往来 = Political journal』5(8) 1934.8. p.299【Z1-96】)
政治小説の懸賞募集をし、予選に入った作品のひとつとして「激流をよぎる 小田夕月」の記載があります。
この他、次のような資料、目録類、データベース等を調査しましたが、小田進(夕月)に関する情報は得られませんでした。
・『新聞人名辞典』3冊. 日本図書センター, 1988.2【UC4-E1】
・『出版文化人名辞典』日本図書センター, 1988.2【UE4-E2】
・山田健太 編『ジャーナリスト人名事典 明治~戦前編』日外アソシエーツ, 2014.9【UC2-L2】
・「ジャーナリスト人名事典」編集委員会 編『ジャーナリスト人名事典 戦後~現代編』日外アソシエーツ, 2014.12【UC2-L3】
・佃実夫 [ほか]編集『現代日本執筆者大事典 第1巻 (人名 あ~お)』日外アソシエーツ, 1978.5【GB13-76】
・紀田順一郎 [ほか]編集『現代日本執筆者大事典77/82 第1巻 (あ~お)』日外アソシエーツ, 1984.3【GB13-120】
・紀田順一郎 他編『新現代日本執筆者大事典 第1巻 あ~お』日外アソシエーツ, 1992.12【GB13-E63】
・紀田順一郎 [ほか]編『現代日本執筆者大事典 第4期(1992-2002) 第1巻 (あ-お)』日外アソシエーツ, 2003.11【YU7-H1442】
・日外アソシエーツ株式会社 編集『人物レファレンス事典 郷土人物編第2期』日外アソシエーツ, 2018.7【GB12-L48】
・日外アソシエーツ編集部 編『人物レファレンス事典 郷土人物編 あ-せ』日外アソシエーツ, 2008.8【GB12-J8】
・飯澤文夫 監修『郷土ゆかりの人々 : 地方史誌にとりあげられた人物文献目録』日外アソシエーツ, 2016.1【GB1-L21】
・現代日本執筆者大事典 第5期 WEB総索引 http://gn5index.nichigai.co.jp/fcgi-bin/gns5.fcgi
・日本人物情報体系 https://www.libro-koseisha.co.jp/f_j_all.htm
・広島県内図書館等横断検索 https://www2.hplibra.pref.hiroshima.jp/cross/
・広島平和記念資料館平和データベース https://hpmm-db.jp/
・広島県 編『広島県史 索引(別編2)』広島県, 1984.3【GC221-7】 pp.226-235:「II 近代1・近代2・現代索引」
・『広島県年鑑』時事通信社, 1950【059.176-H368-Z】◎ pp.347-436:「第5部 名簿編」
・千代田町 編『千代田町史 通史編 下』千代田町, 2004.3【GC223-H27】
・ヨミダス歴史館(読売新聞)(当館契約データベース)
・毎索(毎日新聞)(当館契約データベース)
ウェブサイトの最終アクセスは2023年2月7日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
〇小田進の著書について
国立国会図書館デジタルコレクションで、『宇品港』1942、『日本闘魂記』1943、『噫木村船長』1944のあとがきなどを確認しましたが、著者についての記述はありませんでした。
小田進 著『実記頼山陽』(国立国会図書館請求記号:F13-O176-2ウ)の「著者の言葉」(pp.9-16)に「頼山陽を、同郷の大先輩として」(p.14)との記載がありました。
〇Web NDL Authorities
小田進で検索すると、別名[小田, 夕月]と記載がありました。
〇レファレンス協同データベース レファレンス事例
『生ける椅子』という映画(昭和20年公開)の内容等について知りたい。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000110465
回答に、原作が小田進との記載がありました。
〇次の資料について調べましたが記載はありませんでした。
・日本人物文献目録 / 法政大学文学部史学研究室編
・日本人物レファレンス事典 / 日外アソシエーツ
・広島県大百科事典 / 中國新聞社編
・日本映画原作事典/ スティングレイ, 日外アソシエーツ
・映画原作事典 / スティングレイ, 日外アソシエーツ
〇中国新聞NIE
「小田進」「生ける椅子」などで検索しましたが記載がありませんでした。
〇朝日新聞クロスサーチ
「小田進」「生ける椅子」などで検索しましたが記載がありませんでした。
- NDC
-
- 著作.編集 (021 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000329569