レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月03日
- 登録日時
- 2024/02/24 10:57
- 更新日時
- 2024/03/19 11:26
- 管理番号
- 中央-1-0021704
- 質問
-
未解決
池波正太郎が生まれてすぐに関東大震災が発生し、浦和に疎開していたらしい。そのまま浦和で6年ほど過ごしていたらしいが、具体的にどのあたりに住んでいたか書かれている本はあるか。また、その場所に文学碑のようなものが建てられているか。
- 回答
-
具体的な地名について書かれている本は見つからなかった。文学碑についても確認できなかった。
- 回答プロセス
-
類似質問あり。
「池波正太郎はどこに住んでいたか。詳しく知りたい。」(台東区立中央図書館)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000227948
「池波正太郎が関東大震災後、5歳まで過ごした浦和(埼玉県さいたま市)の住所が知りたい。」(埼玉県立久喜図書館)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000019484
上記を参考にしながら調査を開始する。
●池波正太郎について調べる
『新潮日本文学アルバム53 池波正太郎』 新潮社 1993年
p7に、「関東大震災が起こったため、一家は埼玉県の浦和に移り、池波正太郎は5歳の正月までその地で過ごすことになる」とあるのみ。詳細は不明。
『新 私の歳月(講談社文庫)』 池波正太郎/[著] 講談社 1992年
p113「失われた子どもの夢」
p113-114に浦和の幼少期の思い出が書かれているが、具体的な場所の記述なし。
『男のリズム』 池波正太郎/[著] 角川書店 1978年
浦和について書かれている箇所はあるものの。具体的な場所の記述なし。
『池波正太郎自選随筆集 上』 池波正太郎/著 朝日新聞社 1988年
p329-338「子供のころ」
「当時の浦和は、現代の浦和市からは想像もつかぬ田園地帯で、庭の小さな菜園のトマトや茄子を母がもぎ取っている光景や、石置場で遊んでいた私が右手を石にはさまれて怪我をしたこととなどは、よくおぼえていたけれども~(後略)」
具体的な場所はなし。その他にも浦和に疎開したことに触れている話はいくつかあったが、いずれも具体的な場所の記述なし。
『青春忘れもの』 池波正太郎/著 毎日新聞社 1969年
p11-12 浦和で6歳の正月まで過ごしたこと、そのころの浦和は田舎だったこと、石置き場で遊んでいるときに大怪我をしたことなどが書かれているが、具体的な場所の記述なし。
『池波正太郎が残したかった「風景」』 池波正太郎/ほか著 新潮社 2002年
p12「関東大震災で焼け出された父母と私は、一時、埼玉県・浦和へ疎開し、数年後に東京へもどり(以下略)」とあるが、詳しい場所は分からず。
『池波正太郎を読む』 『歴史読本』編集部/編 新人物往来社 2010年
対談部分などを確認したが、浦和に関する記述は見当たらず。
p315-333「池波正太郎 年譜・全作品リスト」
p317【大正12年(1923)】 「一月二十五日、東京浅草聖天町に生まれる。父富次郎、母鈴。この年大震災おこり、埼玉県浦和に移り五歳まで過す。」
具体的な場所の記述なし。
『池波正太郎読本』 新人物往来社 1997年
対談部分などを確認したが、浦和に関する記述は見当たらず。
p346-360「池波正太郎年譜」
p346-p317【大正12年(1923)】 「一月二十五日、東京浅草聖天町に生まれる。父富次郎、母鈴。この年大震災おこり、埼玉県浦和に移り五歳まで過す。」
詳しい場所の記述なし。(年譜は『池波正太郎を読む』とほぼ同じ)
『作家の自伝 76 池波正太郎』 佐伯彰一/監修 松本健一/監修 日本図書センター 1998年
p30-36「無声映画のころ」 「埼玉県・浦和へ一時、住みついて」という記述はあるが、詳しい場所は分からず。
p245 年譜にも「九月一日の関東大震災で焼け出され、埼玉県浦和に転居」とあるのみ。
以下の本にも詳しい場所の記述なし。
×『池波正太郎を歩く』 須藤靖貴/著 毎日新聞社 2009年
×『池波正太郎を読む』 常盤新平/著 潮出版社 1994年
×『小説仕事人・池波正太郎』 重金敦之/著 朝日新聞出版 2009年
●人物事典を確認する
主な人物事典を確認したが、いずれも「浦和に移り住む」と書かれているだけか、浦和移住は省略されているかのどちらかだった。
●文学全般、文学碑から調べる
×『さいたま文学散歩』 さいたま市立教育研究所/編 さいたま市教育委員会 2008年
×『さいたま文学紀行』 朝日新聞さいたま総局/編 さきたま出版会 2009年
×『埼玉の文学碑』 関田史郎/著 さきたま出版会 1996年
×『ようこそ浦和・文学散歩 浦和の歴史・文化シリーズ3』 観光ボランティア・浦和ガイド会 2010年
×『全国文学碑総覧 新訂増補』 宮澤康造/共編 本城靖/共編 日外アソシエーツ 2006年
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 池波正太郎
- 疎開
- 浦和市
- さいたま市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346576