レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2002/10/04
- 登録日時
- 2005/02/11 02:48
- 更新日時
- 2009/07/15 14:59
- 管理番号
- 埼浦-2002-058
- 質問
-
未解決
「朝日新聞 2000年1月1日 特集3部」に掲載されたシラーの詩「孔夫子の金言(1)」の訳者を知りたい。「未来はためらいつつ近づき、現在は矢のようにはやく飛び去り、過去は永久に静かに立っている。」という訳文。
- 回答
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質問の新聞記事の訳者は特定はできなかった。以下の県立所蔵資料を紹介する。「孔夫子の箴言」という詩が『世界文学全集 103』(講談社 1981)などに所収されている。訳文は若干違うが「ためらいがちに未来は近づき、矢のように早く現在は飛び去り、永遠に静かに過去は立ちどまっている。」(登張正実の訳)というもの。
- 回答プロセス
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『作家名から引ける世界文学全集案内』から、「孔夫子の箴言」という題名の詩が『世界文学全集 48』(講談社 1972)、『世界文学全集 103』(講談社 1981)に所収されていることがわかる。
『世界文学全集 103』(講談社 1981)を確認すると、登張正実訳のものがある。訳文は若干違うが非常に似ている。「ためらいがちに未来は近づき、矢のように早く現在は飛び去り、永遠に静かに過去は立ちどまっている。」
『明治大正昭和翻訳文学目録』によれば次の作品にも収録されている。『シルレル詩全集 下』「シラー選集 1」。
ただし、『シルレル詩全集 下』(大野敏秀訳 白水社 1948)は訳が異なる。
「シラー選集 1」(木村謹治訳 冨山房 1931:国会)は、県立では所蔵していないため確認できず。
以上を回答する。
- 事前調査事項
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調査済資料:「ドイツ詩集」(角川文庫)、「世界文学全集 17」(講談社)、「世界短編名作選」(文化出版局)、「新集世界の文学 5」(中央公論社)には収録されていない。「新編シラー詩抄」(小栗孝則訳 改造社 1937)には収録されていたが訳が異なる。
- NDC
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- 詩 (941 9版)
- 特種目録 (027 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- Schiller Friedrich(シラー フリードリヒ)
- ドイツ詩-ドイツ文学
- 翻訳書目
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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香川県立図書館よりコメントをいただく。以下、類似の調査事例と、本データに関する調査内容。
管理番号「9804」(香川県立図書館)
※ シラーの「時の歩み」を見たい
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000054382
(1)「朝日新聞 2000年1月1日 特集3部」を縮刷版で確認する。
シラーの詩そのものの掲載は確認できたが、 「孔夫子の金言(1)」という記述は見当たらなかった。
(2)健康生き生き vol.16 いのちと時間~かぎりある未来の「時」をどう刻むか(KG-TOKYO.COM) http://www.kg-tokyo.com/memo/hinohara16.html
の中で、出典?として、
・「シラー瞑想詩集」小栗孝則訳、小石川書房 が紹介されている。
この本は、 ゆにかねっとでは、都立中央とNDL(マイクロフィッシュ版)が所蔵しており、
Webcatでは9館が所蔵。
この本の訳である可能性も、と思ったが、
「事前調査事項」にも「「新編シラー詩抄」(小栗孝則訳 改造社 1937)には収録され
ていたが訳が異なる。」とあったので、違う可能性が高いか。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000018541