レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年04月27日
- 登録日時
- 2011/04/27 13:01
- 更新日時
- 2011/05/04 16:46
- 管理番号
- 20110420/440
- 質問
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解決
小松うどんと松尾芭蕉との関係を示した文献はないか
- 回答
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『芭蕉書簡集』(岩波文庫、1976年1月)p.85「三七 塵生宛(元禄二年八月二日付)に以下の記述あり。
加賀(石川県)の小松の塵生から乾うどんと、小松天神奉納の発句について意見を聞いてきた手紙を送られたのに対しての返書。山中温泉での執筆。芭蕉はすでに七月二十四日から三日間、小松に滞在したが、文面によると再び立ち寄る旨伝えているのが興味深い。
御飛札、殊に珍敷乾うどん弐箱被贈下、不浅御志之義と忝存候事に候。如仰此度は得御意、珍重に存候。…
また、「えぬのくに 第35号」p.83宮誠而[「「奥の細道」空白の一日」」にも上記資料を紹介して、「これは、塵生が早飛脚を使って、書状と入湯見舞の乾うどん二箱を届けてきた返書である。…内容は、乾うどんのお礼をそえるかたちで、小松天満宮へ発句奉納依頼の件を承知したと書かれている。…」とある。
- 回答プロセス
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①「小松うどん」や「うどんに関する石川県関係資料」を探したが見つからない。
②インターネットで「小松うどん」を検索してみたところ、「中石食品工業」の説明書看板の写真に、「元禄二年(一六八九年)干うどんを俳人塵生が松尾芭蕉に奥の細道の途中、小松に立ち寄っていただいたお礼にと贈ると、芭蕉は大変喜んだ」という書簡が載っている旨の記述があり、参考文献として『芭蕉書簡集』が挙げられているものがあった。
③当館所蔵の『芭蕉書簡集』で探していったところ、岩波文庫の記述が見つかり、さらに調べていったところ「えぬのくに」の論文も見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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- 『芭蕉書簡集』(岩波書店、岩波文庫、1976年1月)p.85
- 「えぬのくに 第35号」(江沼地方史研究会)p.83
- キーワード
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- 芭蕉
- 小松うどん
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000085720