お求めのものと思われる図柄が確認できましたのでご紹介します。
・『世界美術大全集 東洋編 第16巻』(小学館 2000)
p.175「127.円筒印章と印影 怪獣と怪鳥」
2頭のライオンの頭を持つ生き物が、蛇のように長い首を絡ませている図柄の写真があり、
「前3100~2900年頃 出土地不明 緑色碧玉 4.6×4.0cm パリ,ルーヴル美術館 Monstrous lions andlion-headed eagles,Musee du Louvre,Paris」とのキャプションがあります。
また、p.174「ジェムデト・ナルス様式」の項に「…神話の生き物などを描く大型の円筒印章(挿図127)のように…」との解説があります。
・『古代のメソポタミア』(マイケル・ローフ/著,松谷敏雄/監訳 朝倉書店 1994)
p.70「文字の起源」
お求めの写真があり「ウルク後期の円筒印章の印影.円筒印章は,最古の粘土板文字よりも古くからみられるが,両方ともウルク後期の官僚機構のためにつくりだされたものであろう.円筒印章は大きくて(ここに示した例は高さ4㎝),広い部分を印影でおおうことが容易にできるようになった.図像は印章によって異なった部署で使用されたのだろう.」とのキャプションがあります。
・『世界美術全集 オリエント 1 西アジア 20』(角川書店/編 角川書店 1963)
p.156「神々の芸術 30 円筒印章」
お求めの写真があり「…下の左が印章でこれを柔らかい粘土の上に回転させると右のような印章があらわれる。長い首の怪獣が首を交差させているモチーフは古い時代に多い。」とのキャプションがあります。