1 インターネット (最終アクセス日は2023年11月17日)
Googleで〈恐怖心/虫〉と検索、検索結果から以下のページを見る。
「虫嫌い」ウィキペディア(
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%AB%E5%AB%8C%E3%81%84)
「昆虫に対する過剰な嫌悪感や恐怖心であり、『精神障害の診断と統計マニュアル』第5版(DSM-V)では明確な「恐怖症」と定義している」とあり。資料の所蔵を確認するが、足立区所蔵なし。
MSDマニュアルプロフェッショナル版で「恐怖症」を検索。(
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB/SearchResults?query=%E6%81%90%E6%80%96%E7%97%87)
「限局性恐怖症」の項に、「特定の状況または対象に対して、実際の危険やリスクとは釣り合わない強い恐怖や不安を覚える状態」とあり。診断と治療についての記述もあった。
2 「精神障害」や「恐怖症」の言葉から精神医学の資料にあたる
【資料1】p.33「(4)限局性恐怖症」に「(前略)日常的な危険に対する過度の恐怖(中略)子供のふつうの恐怖が残存するか、あるいは偶然経験した恐怖がきっかけとなって出現する(後略)」とあり。
【資料2】p.250「限局性恐怖症」に「(前略)小児期早期に発症する(中略)その多くは発症のきっかけを覚えていないが(中略)成人期まで症状がある場合、多くは寛解困難とされている(後略)」とあり。
【資料3】p.70「(不安症)限局性恐怖症」に「恐怖症の発祥の仕方は(中略)子どもの頃に感じた恐怖感が大人になっても残っているケース、もうひとつはたまたま経験した恐怖がきっかけで、それ以降対象をこわがるようになるケース(後略)」とあり。
『みるよむわかる精神医学入門』(ニール・バートン著 医学書院 2015)記載なし。
『不安障害』(ダン・J・スタイン編 日本評論社 2005)「恐怖症」は索引からp.444の「児童と青年における不安障害」に導かれるが記述なし。索引から「恐怖反応の条件づけ」を見る。p.376「連合説によらない理論」に「(前略)正常な子供時代の気がかりを覚える経験は、2つの経路によって(中略)脱馴化が起こったというものである(後略)」とあり。
『精神医学キーワード事典』(松下正明編 中山書店 2011)p.121「恐怖症」に動物恐怖の記述はあるがその理由の記述なし。
『現代精神医学事典』(加藤敏編 弘文堂 2011)specific phobiaは高所恐怖症、最近恐怖のみの記述。
『DSM-Ⅲ-R 精神障害の分類と診断の手引』(高橋三郎訳 医学書院 1988)「恐怖症」「限局性恐怖症」記述なし。
『精神医学入門』改訂版(柄澤昭秀著 中央法規出版 2006)p.135「恐怖症」はあるが「限局性恐怖症」についての記述なし。
『児童青年精神医学大事典』(ウィーナー編著 西村書店 2012)「限局性恐怖症」についての記述なし。