レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年11月22日
- 登録日時
- 2023/05/10 11:50
- 更新日時
- 2023/12/23 15:11
- 管理番号
- 2022-0105
- 質問
-
解決
日中戦争から太平洋戦争の時期に、子どもたちの間ではやった曲や歌について調べている。
①曲名や歌詞がわかる資料がないか。
②戦意高揚に関する曲が多かったと思われるが、子どもたちがどのような気持ちで歌っていたのかわかる資料はないか。
- 回答
-
①
『唱歌大事典』
p419~567学校で歌われていた唱歌と時代背景について記述あり。
『子どもの替え唄と戦争』
『子どもの替え歌傑作集』
『ボクラ少国民と戦争応援歌』
『戦争が遺した歌 歌が明かす戦争の背景』
p636「第10章 少国民愛唱歌(1904~1945)」楽譜の掲載あり。
『ラジオが語る子どもたちの昭和史 3』
『童謡心に残る歌とその時代』
p151「第7章 戦争と童謡」、p171「第8章 終戦直後までの童謡」
『本当は戦争の歌だった童謡の謎』
『唱歌教材で辿る国民教育史』
p237「第六章 国民学校の少国民時代」
『歌と戦争』(767/Sa47 地下書庫和図書 000046700)
p231「少国民たちの軍国歌謡」
②
『たえがたき・を・たえ』
p312~「わずかな楽しみ うた」中学生の手記あり。
『ウミハヒロイナオオキイナ』
p162「一三 軍歌」に小学生の手記あり。
『ボクラ少国民と戦争応援歌』
p233「少国民の音楽体験」に山本明と山中恒の対談あり。
『学舎は戦争の彼方へ 戦争を知らない世代へ;2-6 滋賀編』
p131「『唱歌』指導にみる軍国主義」教師の手記。参考まで。
『むかし、みんな軍国少年だった』
p97当時小学生だった男性の手記。
『戦中・戦後の暮しの記録』
p202「軍歌を歌う子ども達」コラム。
【インターネット情報】
東京新聞オンライン版2022年8月26日「小さな「戦犯」③」(※全文を登録なしで閲覧可)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/197140
童謡「汽車ポッポ」を当時歌った矢田稔氏の回想。「ポリドール・レコード(当時)在籍時の41年、10歳のときにレコードを出した。(中略)そして「子どもなりに兵隊さんをねぎらったり励ましたりしなければいけないという義務感があった」と述懐する。」とあり。
紙面では2022年8月21日朝刊に掲載されている。
東京新聞オンライン版2022年8月22日「小さな「戦犯」④」(※全文を登録なしで閲覧可)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/197312
幼少期に童謡歌手だった矢田稔と高橋祐子についての連載記事。後年、高橋氏が「ただ「喜ぶ人がいるから歌っていたのよ」と話した」とあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 8版)
- 教育史.事情 (372 8版)
- 参考資料
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- 『唱歌大事典』江﨑公子 編者 東京堂出版 2017.11 (R767/E95 開架参考 000063019)
- 『子どもの替え唄と戦争』鵜野祐介 著 子どもの文化研究所 2020.08 , ISBN 9784906074037 (911/U77 地下書庫和図書 000066263)
- 『子どもの替え歌傑作集』鳥越信 著者 平凡社 1998.07 (384/To67 開架一般 000048220)
- 『ボクラ少国民と戦争応援歌』山中恒 著者 音楽之友社 1985.08 , ISBN 4276212820 (767/Y34 開架一般 000044181)
- 『戦争が遺した歌 歌が明かす戦争の背景』長田暁二 著 全音楽譜出版社 2015.06 , ISBN 9784118802329 (767/O72 地下書庫和図書 000059576)
- 『ラジオが語る子どもたちの昭和史 3』昭和少年少女文学館 編著 大空社 1992.03 , ISBN 4872362284 (699/Sh97/3 開架大型 000020968)
- 『童謡心に残る歌とその時代』海沼実 著者 日本放送出版協会 2003.03 , ISBN 4140807725 (767/Ka21 地下書庫和図書 000043385)
- 『本当は戦争の歌だった童謡の謎』合田道人 著者 祥伝社 2005.07 , ISBN 439661246X (909/G55 地下書庫和図書 000047470)
- 『唱歌教材で辿る国民教育史』鷹野良宏 著者 日本図書刊行会 2006.06 , ISBN 4823106903 (372.1/Ta47 閉架一般 000048869)
- 『歌と戦争』桜本富雄 著者 アテネ書房 2005.03 , ISBN 4871522350 (767/Sa47 地下書庫和図書 000046700)
- 『たえがたき・を・たえ』Iの会 著者 PMC出版 1982.11 (916/I56 閉架一般 000050579)
- 『ウミハヒロイナオオキイナ』青山佳嗣 著者 碧天社 2003.05 , ISBN 9784883462810 (916/A58 閉架一般 000068142)
- 『ボクラ少国民と戦争応援歌』山中恒 音楽之友社 1985.08 , ISBN 4276212820 (767/Y34 開架一般 000044181)
- 『学舎は戦争の彼方へ 戦争を知らない世代へ』創価学会青年部反戦出版委員会 編 第三文明社 1982.08 , ISBN 4476072062 (916/So32 閉架一般 000056537)
- 『むかし、みんな軍国少年だった』瀬戸環 編者 G.B. 2004.09 , ISBN 4901841378 (916/Se93 閉架一般 060002633)
- 『戦中・戦後の暮しの記録』暮しの手帖社 [編] 暮しの手帖社 2018.07 (916/Ku55 25番書架 060007009)
- 東京新聞オンライン版 2022年8月26日「小さな「戦犯」③」https://www.tokyo-np.co.jp/article/197140 (2022/11/22確認)
- 東京新聞オンライン版 2022年8月22日「小さな「戦犯」④」https://www.tokyo-np.co.jp/article/197312 (2022/11/22確認)
- キーワード
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- 日中戦争
- 太平洋戦争
- 子ども
- 流行歌
- 唱歌
- 少国民
- 戦意高揚
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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①
『流行歌気まぐれ50年史』矢沢寛 著者 大月書店 1994.04(000020267)
p15「1939年6月の『教育音楽』誌の調査で小学校、男子中、女子高女、男女専門学校生徒たちの好きな歌の中で、「愛国行進曲」が決して高いパーセンテージを示さなかった」とあり、誌上に好きな歌調査があったと思われるが、当該雑誌は昭和館は所蔵していない。
『戦争と流行歌』矢沢寛 著者 社会思想社 1995.08(060001461)
子供たちの間で流行したという視点での記述はなし。
『日本教科書大系 近代編 第25巻 唱歌』海後宗臣 編者 講談社 1965.09(000037925)
『消された唱歌の謎を解く』喜多由浩 産経新聞出版 2020.06(000065932)
『戦争は教室から始まる』「日の丸・君が代」強制に反対する神奈川の会 編 現代書館 2008.09(000051549)
『山田耕筰さん、あなたたちに戦争責任はないのですか』梨の木舎 1994.05(000020839)
『唱歌・童謡120の真実』竹内貴久雄 著者 ヤマハミュージックメディア 2017.03(000062127)
『子どもの昭和史 昭和十年~二十年』平凡社 1986.08(060000058)
p28・30「愛国唱歌集」楽譜の写真あり。
『「できごと」と「くらし」から知る戦争の46か月』大石学 監修 学研プラス 2019.02(060007416)
p89「コラム 戦時中の音楽」戦争の間、堂々と歌えたのは、軍歌や愛国歌、唱歌との記述あり、「海ゆかば」と「隣組」が紹介されている。
『戦争とくらしの事典』戦争とくらしの事典編纂室 編 ポプラ社 2008.03(000050399)
p16・17「戦争と子どもたちの歌」音楽の教科書で取り上げられた歌が紹介されている。写真あり。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人 団体
- 登録番号
- 1000333022