レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月12日
- 登録日時
- 2023/03/10 14:31
- 更新日時
- 2024/01/11 14:46
- 管理番号
- 横浜市中央2692
- 質問
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解決
横浜市緑区長津田の、長津田ばやしの始まりについて知りたい。
昔の横浜市緑区の地域(現緑区、青葉区、都筑区)に現在伝わる祭囃子は、どんなものがあるかも知りたい。
- 回答
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1 長津田の祭囃子について
(1)『大正昭和激変の庶民生活史』 長津田を語る会/著 大明堂 1978.6
p.202「三 長津田ばやし」の項に、「いま、長津田に伝わっている祭ばやしの祖は港北区東山田の
栗原丑五郎です」とあります。
(2)『都筑の民俗』 港北ニュータウン郷土誌編纂委員会/編
港北ニュータウン郷土誌編纂委員会 1989.5
p.674「二 山田のウシとカジュウ」の項に、「ウシさんと呼ばれた人は、東山田の故栗原丑五郎
さんで(中略)中川をはじめ近在の都田や山内など、広い範囲の人びとに囃子の稽古をつけた。」
とあります。
(3)『新 わたしたちの長津田』 新わたしたちの長津田編集委員会/編
横浜市立長津田小学校 2015.11
p.7-27「(2)長津田囃子」の項に、「長津田にお囃子が伝わったのは、今から約150年前だと言わ
れています。」とあり、お囃子で使用される楽器やお面などの写真があります。
(4)『田奈の郷土誌 続』 「続・田奈の郷土誌」編集委員会/編
「続・田奈の郷土誌」編集委員会 1966
p.115に「ヤマノテ系の大きな拠点は港北区北山田であり、田奈もここから伝えた。田奈地区
では、下長津田、御幸通り、御前田、中村、恩田、岡部谷戸、台に行われている。」とあり
ます。p.114には、昭和37(1962)年の祭りばやし連中の白黒写真があります。
(5)『わたしたちの緑区』 緑区政30周年記念事業実行委員会 1999.10
p.46に長津田囃子を演奏しているカラー写真があります。
2 緑区、青葉区、都筑区に現在伝わる祭囃子について
保存団体のある祭囃子を、下記の資料から確認できます。
(1)『横浜の祭囃子』 横浜の祭囃子調査団/編 横浜の祭囃子調査団 2009
p.108に市内の祭囃子保護団体が掲載されています。上記3区には20団体あります。付録CDが
ついており、祭囃子の音源を聞くことができます。
(2)「横浜市 無形民俗文化財の保護育成」(URL最終確認日:2022年11月10日)
無形民俗文化財保護団体が掲載されています。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kyodo-manabi/bunkazai/mukeiminzoku.html
現在13団体が無形民俗文化財保護団体に認定されています。
3 横浜市の祭囃子の始まりについて
(1)『神奈川県民俗芸能誌』増補改訂版 永田衡吉/著 錦正社 1987.3
p.623「一 総説」の項に、「本県の場合、旧武蔵国に属する川崎・横浜のそれは、目黒囃子系と
品川囃子系が主流で、それが分かれて、港北山田を拠点とする山手(やまのて)、保土谷仏向町
を拠点とする下町(したまち)の二流となった」とあります。
(2)『横浜の民俗芸能』 横浜市教育委員会社会教育部文化財課/編集
横浜市教育委員会 1986.3
p.47「(五)獅子舞・祭囃子」の項に、「本市の祭囃子の本源は、江戸の神田囃子、葛西囃子
などと考えられている」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 8版)
- 邦楽 (768 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000330124