レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年09月29日
- 登録日時
- 2022/12/15 09:54
- 更新日時
- 2023/02/16 11:45
- 管理番号
- 相ー220001
- 質問
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解決
地名の由来について。地形に由来する地名については、その地名の広がりに着目すると、空間的な広がりを持たない地名と、空間的な広がりを持つ地名の2種類に着目する分け方があると考えています。
地形に由来する地名の、空間的構造に関する先行研究はありますでしょうか。
- 回答
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・関戸明子「地名研究の視点とその系譜-小地名の研究を中心に-」『歴史地理学』歴史地理学会編 第140号, p17-27, 1988-03
p.17-19「Ⅱ.柳田国男の『地名の研究』とその位置づけ」で、「どこで終りになるのか不確かな地点名と、限界と面積とを持つ地区名」など、地名の分類について解説しています。
・『身近な地名で知る日本 5』黒田祐一著 小峰書店 2011
p.11-14「地名の広がり」に「境界や広がりをもつ地名と、もたない地名があります。」とあり、地名の示す範囲の説明があります。児童書ですが、巻末に【おもな参考文献】が掲載されています。
・『定本柳田國男集 第20巻』柳田国男著 筑摩書房 1962
上記2点の資料に参考文献として挙げられています。「地名の研究」はp.1-p.213に掲載されています。
・『地形の意味に関する研究』笹谷康之著 1990
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3056050)
p.41(コマ番号28)~p.101(コマ番号58)に、「自然語彙による地形の類型」があります。
・『地形地名と地形の関係に関する研究 : 台湾と日本の事例に基づいて』劉伯雯著1996
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3108834)
地形に関する言葉が入る行政地名について、その土地の平地等の割合を調査した結果がまとめられています
※こちらの資料は、図書館向けデジタル化資料送信サービスにより国立国会図書館の承認を受けた図書館内の指定のパソコン端末で資料を閲覧することが可能です。
・岩崎圭「地形量によって特徴づけられた地名の分類」『大学院研究年報』理工学研究科編51巻 2021(http://id.nii.ac.jp/1648/00015052/)
地名と地形の空間情報の分析に関する論文です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380)
- 参考資料
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関戸 明子 , 関戸 明子. 地名研究の視点とその系譜--小地名の研究を中心に. 1988-03. 歴史地理学 = The Historical geography / 歴史地理学会 編 (140) p. p17~27
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I2882489-00 -
黒田祐一著 , 黒田, 祐一. 地名を楽しむ. 小峰書店, 2011. (身近な地名で知る日本 / 黒田祐一著, 5)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I007515216-00 , ISBN 9784338265058 -
柳田, 国男, 1875-1962. 定本柳田国男集 第20巻. 筑摩書房, 1962.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000841747-00 -
笹谷康之 [著] , 笹谷, 康之. 地形の意味に関する研究. 1990.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001993729-00
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関戸 明子 , 関戸 明子. 地名研究の視点とその系譜--小地名の研究を中心に. 1988-03. 歴史地理学 = The Historical geography / 歴史地理学会 編 (140) p. p17~27
- キーワード
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- 日本--地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000325781