レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/11/23
- 登録日時
- 2016/01/28 16:09
- 更新日時
- 2016/03/18 15:59
- 管理番号
- 埼久-2015-124
- 質問
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解決
仏説四十二章経ほか仏教関係の本に「仏言く」と出ている。「言く」は「ノタマワ(ハ)ク」と読むか知りたい。
- 回答
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「言はく」を「ノタマハク」と読む以下の資料を紹介した。
《国会図デジタルコレクション》「仏説四十二章経講話」(高島米峰著 丙午出版社 1919)
p17(16コマ)「佛言はく」に「のたま(はく)」のルビあり。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/927065 国会図 2016/01/22最終確認)
- 回答プロセス
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参考資料を確認する。
『新明解現代漢和辞典』(影山輝國、伊藤文生編著 三省堂 2012)
p10-11 凡例に「親字の、日本での用法を知る手がかりとして、中古・中世・近世に分けて、古訓を掲げた。主に古辞書類を資料として調査をおこなった」とあり。
「近世」の出典は「増續大廣益會玉篇大全」および「節用集」とあり。
p1214 「言」の項 「古訓 近世」に「のたまはく」の記述あり。ただし、表記が「言く」かは不明である。
《国会図デジタルコレクション》を〈増續大廣益會玉篇大全〉で検索する。
「増続大広益会玉篇大全. 酉 巻第7 7画」(毛利貞斎編 佐竹義脩 1878)の「言部」(六頁)において「ノタマハク」の記述あり。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/863187 国会図 2015/11/26最終確認)9コマ
『節用集 易林本小山版』(B・H・日本語研究ぐるうぷ編 文化書房 1971)
p124 「言」 読みは「ノタイフ」。
経世書院の仏説四十二章経を確認する。
《国会図デジタルコレクション》「仏説四十二章経」(迦葉摩騰、竺法蘭訳 経世書院 1891)
表記は「佛の言はく」。読みは不明。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818106 国会図 2015/11/26最終確認)
以下の辞典には「言はく(いはく)」の記述を確認した。
『日本国語大辞典』(日本国語大辞典第二版編集委員会、小学館国語辞典編集部編 小学館 2001)
『新明解国語辞典』(山田忠雄、柴田武編 三省堂 2012)
『大漢和辞典 10』(諸橋轍次 大修館書店 1959)
『日本大辞典 言泉』(落合直文著 芳賀矢一改修 日本図書センター 1981)
『新漢語林』(鎌田正、米山寅太郎著 大修館書店 2011)
『全訳漢辞海』(佐藤進、濱口富士雄編 三省堂 2000)
『新明解漢和辞典 第4版』(長沢規矩也〔ほか〕編 三省堂 1990)
『角川古語大辞典 1 あ-か』(中村幸彦〔ほか〕編 角川書店 1982)
その他調査済み資料
『節用集 明応5年版』(白帝社 1968)
『節用集 早大本 本文・研究・索引』(杉本つとむ編著 雄山閣出版 1975)
『新明解古語辞典 補注版 2版』(金田一春彦、三省堂編修所編 三省堂 1974)
『例解古語辞典』(佐伯梅友〔ほか〕編著 三省堂 1986)
『敬語用例中心ガイド』(堀川直義、林四郎編著 明治書院 1969)
『現代国語用例辞典 15万例文・成句』(林史典〔ほか〕編 教育社 1992)
『あて字用例辞典 名作にみる日本語表記のたのしみ』(杉本つとむ編 雄山閣出版 1994)
『国語基本用例辞典』(林史典〔ほか〕編 教育社 1986)
- 事前調査事項
- NDC
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- 経典 (183 9版)
- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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- 「仏説四十二章経講話」(高島米峰著 丙午出版社 1919)
- キーワード
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- 仏教-経典
- 仏典
- 日本語-敬語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000187645