レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年02月02日
- 登録日時
- 2022/02/02 09:28
- 更新日時
- 2022/02/17 10:00
- 管理番号
- C2022口頭0201
- 質問
-
解決
中国が2018年1月以降に廃プラスチックの輸入禁止措置を発動後、日本からのプラスチックくずの輸出量や輸出先はどのように変化したのか調べたい。
- 回答
-
2018年1月以降の日本の廃プラスチックの輸出量や輸出先の推移を確認できる、資料1・2およびインターネット情報1から4までをご紹介します。資料1・2およびインターネット情報1から3までの出典は、インターネット情報4です。
【 】内は当館請求記号です。末尾に「*」が付された資料は、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、インターネット上で公開しています。
インターネットの最終アクセス日は2021年12月27日です。
資料1
遠藤真弘. 廃プラスチックの輸出入をめぐる状況(特集:小特集「海洋プラスチックごみ問題をめぐって」). レファレンス = The reference. 70(2)=829:2020.2. pp.61-71 【Z22-554】*
中国等の廃プラスチックの輸入規制後の輸出入の現状についてまとめられています。
p.65「図2 主要輸出国の廃プラスチック輸出量の推移」では、日本を含む主要国の2001年から2018年までの各年における廃プラスチックの輸出量のグラフが掲載されています。また、p.66「表2 主要輸出国の廃プラスチック輸出先」では、アメリカ・ドイツ・日本の2014年と2018年の輸出先上位3か国を比較しています。日本の廃プラスチック輸出先は、2014年時点では中国が、2018年時点ではマレーシアがそれぞれ1位になっています。
資料1は国立国会図書館ホームページ( https://www.ndl.go.jp/index.html )でも閲覧することができます。
国立国会図書館>サービス・国会関連情報>調査及び立法考査局の刊行物>『レファレンス』>2020年>2月号( https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/refer/index.html )
資料2
リサイクルデータブック 2021. 産業環境管理協会資源・リサイクル促進センター, 2021.7 【EG274-M292】
p.88「100 プラスチックのくずの輸出量の推移」に、2000年から2019年までの各年における、日本のプラスチックくずの輸出量の推移がグラフで記載されています。また、「参考 プラスチックのくずの輸出先(2019年)」によると、2019年の輸出先はマレーシアが1位になっています。
インターネット情報1
日本貿易振興機構(ジェトロ)( https://www.jetro.go.jp/ )>ビジネス短信>
2020年の日本の廃プラ輸出量、前年比8.6%減の82万トン(2021年2月3日)
( https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/02/2020e6e1a4099e98.html )
添付資料の「表 日本の廃プラスチック輸出量の推移」に、2016年から2020年までの各年における主要10カ国・地域への輸出量が記載されています。
インターネット情報2
日本容器包装リサイクル協会( https://www.jcpra.or.jp/ )
>協会のリサイクル事業>協会のリサイクル事業に関するデータ
>プラスチックのくず(廃プラスチック)および古紙の輸出統計
( https://www.jcpra.or.jp/recycle/related_data/tabid/1019/index.php )
2017年以降の「プラスチックのくず(廃プラスチック)輸出統計」が確認できます。2017年から2020年までの年間統計は、「○○年(年間)プラスチックのくず(廃プラスチック)輸出統計」のPDFファイル内の「主な国・地域別のプラスチックくずの輸出数量」の表に、各月の統計が記載されています。
インターネット情報3
Trade Map(International Trade Centre)( https://www.trademap.org/index.aspx )
各国の貿易統計データを調べられるデータベースです。
以下の検索方法で日本の廃プラスチック輸出量の推移が年別・国別で確認できます。
①”Imports/Exports”のボックスで"Exports"を選択します。
②”Service/Product”のボックスで"Product"を選択します。
③“Single/Group”のラジオボタンで”Single”を選択します。隣の検索ボックスに”plastic”と入力し、表示される候補一覧の中から” 3915 - Waste, parings and scrap, of plastics”を選択します。
④”Country/Region”のラジオボタンで”Country”を選択します。隣の検索ボックスに”Japan”と入力し、表示される”Japan”を選択します。
⑤上記の条件で"Yearly Time Series"を選択すると、日本の廃プラスチック輸出量の推移が年別・国別で確認できます。
インターネット情報4
財務省貿易統計 ( https://www.customs.go.jp/toukei/info/ )
以下の検索方法で日本の廃プラスチック輸出量を確認できます。
①「貿易統計検索」の「品別国別表」をクリックします。
②「輸出入の指定」で「輸出」を選択します。
③「統計年月の指定」で、表示させたい年月を選択します。
④「品目の指定」で「品目コード指定」を選択し、検索ボックスに「3915」と入力します。
⑤「検索」をクリックすると、指定した統計年月の廃プラスチック輸出量が確認できます。
なお、「品目コード指定」で入力した「3915」はHSコードや統計品目番号と呼ばれるもので、輸出入される物品に付与される世界共通の分類番号です。3915は「プラスチックのくず」を表します。
HSコードは、以下のページで調べることができます。
税関( https://www.customs.go.jp/index.htm )>輸出入の手続きを調べたい>品目分類及び税率>品目分類>輸出統計品目表( https://www.customs.go.jp/yusyutu/index.htm )
国立国会図書館提供調べ方案内のページ「リサーチ・ナビ」には、以下のようなコンテンツがあります。上記以外にも、多くの資料やインターネット情報源を案内しています。
「貿易に関する統計」( https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102099.php )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 貿易 (678 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- プラスチック
- 廃棄物
- ごみ
- 貿易統計
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 経済社会
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000311648