レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月14日
- 登録日時
- 2024/03/19 16:13
- 更新日時
- 2024/03/19 16:13
- 管理番号
- 福井県立_20231214
- 質問
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解決
精神衛生法第32条の条文が見たい。通院の公費負担についての条文がある。
- 回答
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NDLデジタルコレクション『精神衛生法詳解』に逐条解説があります。
32条1項(一般患者に対する医療)の条文解説もあり、p91「要旨」の最初の一文に”本条は、自傷他害のおそれのない精神障害者のうち、通院医療が適当であるものの医療費の公費負担に関する規定である。”と記載されています。
- 回答プロセス
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【所蔵資料】
法令名で自館所蔵検索するが、解説らしきものはなし。
質問者から廃止になった法律だと思うとのことで、加除「現行日本法規」で五十音順索引や主要旧法令を見るが、該当なし。
【データベース/インターネット】
「e-GOV法令検索」・・・「全文」検索だと関連法令多数ヒットするのに、「法令名のみ」ではヒットなし。
「TKC-ローライブラリー」・・・「判例」「文献」等では多数ヒットするが、「法令等」ではヒットなし。
┗「Super 法令Web(ぎょうせい)」・・・ヒットなし。
「日本法令索引」・・・「精神衛生法」は「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」に改正された模様。
再度、「e-GOV法令検索」で「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」全文を見るが、通院の公費負担に関する条文はなし。ちなみに、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第三十二条は「削除」と記載されている。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0100000123_20230401_504AC0000000104 (最終確認日:20231226)
厚生労働省のHPで関連文書ヒット。精神衛生法第32条はまだ有効なのか判断はできないが、とりあえず「精神衛生法」の逐条解説を探す。
「精神衛生法第三十二条の規定による通院医療費公費負担制度の運用について|厚生労働省」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta0094&dataType=1&pageNo=1 (最終確認日:20231226)
NDLデジタルコレクションに逐条解説あり。32条1項(一般患者に対する医療)の条文解説もあり。
『精神衛生法詳解』公衆衛生法規研究会 編集 中央法規出版 1976 p89-94 *図書館・個人送信限定
https://dl.ndl.go.jp/pid/12010807 (最終確認日:20231226)
【追記】
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第32条」の削除について、厚生労働省ホームページに関連記載あり。以下抜粋。
(問)
精神保健福祉法第32条の精神通院医療は、廃止になるのですか?
(答)
○精神通院医療は、廃止されるのではなく、自立支援医療の一種類として引き続き実施されます。
○今般、精神通院医療を含む障害者に関する公費負担医療制度について、利用者負担の仕組みの共通化等を図るために「自立支援医療制度」として再編し、また、増大する費用を皆で支え合う仕組みとするために利用者負担の見直しなどを行うこととしています。
○この「自立支援医療制度」は新しい障害者自立支援法案に基づいて実施することになりますので、精神通院医療についても、従来の精神保健福祉法ではなく、この障害者自立支援法案に基づいて実施されることとなり、廃止されるのではありません。
※更生医療、育成医療についても、同様です
「自立支援医療について 今回の改正のポイント~よく聞かれる御質問と正確な情報をお伝えするために~|厚生労働省」
https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0428-1d/03.html (最終確認日:20231226)
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会福祉 (369 9版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 精神衛生法
- 照会先
- 寄与者
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- 国立国会図書館
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000347674