①『最驚!世界のサメ大図鑑』の「アカシュモクザメ」の項には、「ふんが大きく横に張り出し、眼も鼻もその端にあることから、広い範囲を見たり、においを感じたりすることができます。さらに、電気を感じるロレンチーニ器官も広範囲にあるため、横長のふんは、砂の中のえものを見つけるのにも役立っていると考えられています。」と記載されている。また、「和名の『しゅもく』は、仏教で、かねなどを叩くための、金づちのような形をした道具のこと。アカシュモクザメやヒラシュモクザメなど、シュモクザメの仲間の英名『hammerhead』も『金づち頭』という意味です。」とある。
②『まるごとサメ事典』の「アカシュモクザメ」の項には、「アカシュモクザメのトンカチ頭の内部には、感覚器官である『ロレンチーニ瓶』がびっしりとならんでいて、獲物をさがし出すセンサーになっています。このセンサーは、海の生物が体を動かすときに発する、かすかな電流を感じとれるすぐれもの。砂の中にもぐっている獲物さえも、かんたんに見つけることができるのです。」と記載されている。また、「泳ぎながらトンカチ頭を動かすことで、体の向きや傾きなどをコントロールしている。」とある。他にも、「目がトンカチ頭の両端にあるので視野が広く、上下左右をつねに見ることができる。」とも記載されている。
③『100の知識サメのなかま』の「かなづち頭」の項には、「シュモクザメは、頭がかなづちの形をしています。このような形になっている理由の1つは、頭を飛行機のつばさのように使えるためだと考えられています。サメが泳ぐ時、頭の上を流れる水によって、頭の先が持ち上がるようになるのです。ちょうど飛行機のつばさが、機体を空中にうかせるのと同じです。」記載されている。また、「シュモクザメの鼻の穴は、頭の両はしにあります。横からのにおいは、近くにある鼻の穴ですぐに感じとります。頭を左右にふると、においの方向がより早くわかります。」との記載もある。
④『サメ、真実の世界』の「サメは『考えて』えさをとる」の項には、「おもしろいのがシュモクザメのなかまです。彼らはおもに魚をえさとするのですが、あのハンマーの形をした頭を効果的に使っています。たとえば、左右に大きくひろがった頭の形は、重心をうつしやすく、きゅうな方向転換をするときにも役立つため、えさをとるときの戦術に効果をあげているようです。また、鼻孔も左右にひろがっているので、においを感じる範囲や、さらには電場検知能力のはたらく範囲も広くなっているのかもしれません。」と記載されている。
⑤『サメ』の「ヒラシュモクザメ」の項には、「幅広い頭部のおかげで、ヒラシュモクザメは、電気受容器を使って獲物を見つけていると考えられています。さらにまた、幅広い頭部を利用して、すばやく方向を転換することができます。」と記載されている。
⑥『頭の骨』の「シュモクザメ」の項には、「はばの広い頭は、泳ぎながらすばやく方向を変えるときに役立つ。」と記載されている。