レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年06月11日
- 登録日時
- 2022/02/03 13:46
- 更新日時
- 2022/02/22 08:30
- 管理番号
- 中央-1-0021517
- 質問
-
解決
性スペクトラム(からだの性が連続的であること)について、一般向けに分かりやすく書いてある資料を読みたい。
- 回答
-
下記を紹介した。
●図書資料
(1)『性とジェンダー 個と社会をめぐるサイエンス』日経サイエンス編集部/編 日経サイエンス 2018年
p34~35「性はXとYだけでは決まらない」
p34 文中に「生物学的な性とジェンダーについて知るほど、それらが連続したスペクトルをなしているのがわかる」という表現が出てくる。
p35 「ジェンダーのスペクトル」のタイトルでコラムがまとめられており、セクシュアリティ、生物学性別、ジェンダーの違いについての解説もある。
この記事については、雑誌『日経サイエンス』でより詳しい解説を読むことができる。
(2)『日経サイエンス 2017年12月号』日経サイエンス社
p56~71「特集 性とジェンダーの科学」
(1)で紹介した「性はXとYだけでは決まらない」と同一の記事がp70~71に掲載されている。また、「男女の脳はどれほど違う?」(p58~63)の章に性のスペクトルについての記述あり。
(3)『現代科学 2019年1月号』東京化学同人
p40~43「立花誠博士に聞く 性とは何か 雌雄間の多様な性」
性スペクトラムの発見などについて書かれている。
(4)『ヘルシスト 2020年7・8月号』ヤクルト
p2~5「“性”はオスとメスの間で連続して変化する」
性の研究を30年以上続けている諸橋憲一郎氏のインタビュー記事。図や写真が豊富で、分かりやすく解説されている。
(5)『遺伝子から解き明かす性の不思議な世界 科学が明らかにした多様性と進化の仕組み』田中実/編著 一色出版 2019年
第7章 哺乳類の脳の性
p327~329「7.性ホルモンと脳の性差」
p328に性の連続性についての記述がある。以下、一部抜粋。
「オスとメスは1と0のような明瞭な二元的なものではなく、中間的なもの、例えばちょっとメスらしいオスや、オスっぽいメスが誕生することになります。(略)つまりオスとメスとを明確に分ける線のようなものを引くのは難しいのです。(略)このスペクトラムのような性の表現型が個々の生殖戦略的に有意に働いた、つまり中間的な性の在り方も有利な点が存在し、生物の進化の中で保存されてきたと想定されていますが、その実証は今後の研究を待たねばなりません」
●インターネット情報 ※最終アクセス確認日 2022年2月3日
・九州大学ホームページ
大学院医学研究院 分子生命科学系部門 性差生物学講座(分子生物学)
「教授のうわごと」九州大学大学院医学研究院 諸橋 憲一郎
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/seisaseibutu/break/14.html
2019年ステロイドホルモン学会ニュースレターに掲載された「性スペクトラム」の記事を閲覧できる。
・文部科学省科学研究費助成事業 新学術領域研究(平成29~33年度)
「性スペクトラム-連続する表現型としての雌雄」
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/sexspectrum/index.html
性スペクトラムについて、研究者の紹介や研究概要・成果などがまとめられている。
・国立大学附置研究所・センター会議ホームページ
トップページ>インタビュー
vol.51 2018年7月20日
「性を分かつ決め手は何か― 見えてきた、オスとメスの間の多様な「性」」
徳島大学先端酵素学研究所エピゲノム動態学分野 立花 誠 教授
http://shochou-kaigi.org/interview/interview_51/
インタビュー記事を閲覧できる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 遺伝学 (467 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 性スペクトラム
- 性ホルモン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000311722