レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20120320
- 登録日時
- 2012/04/19 02:00
- 更新日時
- 2012/04/19 20:09
- 管理番号
- B120308103615
- 質問
-
解決
『無限のふしぎ』(書誌ID 000002224333 )p.140 l4~7に、平行線の公理が証明できない命題であることを発見したが公表しないでいたと書かれているが、その後に公表した文献があればご教示ください。
- 回答
-
お問い合わせの内容について回答します。【 】は当館請求記号です。
当館所蔵資料を調べましたが、平行線の公理が証明できない命題であるとの発見を公表したガウスの文献は見当たりませんでした。
なお、資料(1)-(3)に、ガウスが、平行線の公理に関して、他の学者に手紙を書いた事実が記載されていますので、ご参考までに紹介します。
(1)『ガウスの生涯』(東京図書 1976【GK437-5】)
「15 非ユークリッド幾何学の萌芽」(pp.169-185)で、非ユークリッド幾何学における、ガウスの研究が解説されています。
p.170で、1846年11月28日に、ガウスがシューマッハー宛に、平行線の公理に関連する内容の手紙を書いた事実が記載されています。
p.177で、1824年11月8日に、ガウスがタウリヌス宛に、平行線の公理に関する見解を説明した手紙を書き、公表につながるような使い方をしないように命じたとの記載があります。
(2)『新幾何学思想史』(筑摩書房 2008.10【MA91-J12】)
「第四章 ガウス 非ユークリッド幾何学の樹立」(pp.89-126)で、非ユークリッド幾何学における、ガウスの研究が解説されています。
p.98-99で、1816年4月11日に、ガウスがゲールリンク宛に、平行線公理に関連する内容の手紙を書いた事実が記載されています。
(3)数学のアイディア:甦るガウスの夢』(東京図書 1989【MA25-E38】)
「11 非ユークリッド幾何学」(pp.131-144)で、非ユークリッド幾何学における、複数の学者の研究が解説されています。
p.135で、1816年に、ガウスがゲーリング宛に、平行線公理の正当性に対して異論をとなえる内容の手紙を書いた事実が記載されています。
[その他の調査済資料・データベース]
・『岩波数学辞典』(第4版 岩波書店 2007.3 【YU7-H4530】)
・『新数学事典』(改訂増補版 大阪書籍 1991.11 【MA2-E5】)
・『双曲幾何』(岩波書店 2004.9【MA21-H164】)
・『CRC encyclopedia of mathematics』(3rd ed. CRC Press/Taylor & Francis c2009 【MA2-B11】)
・『Encyclopaedia of mathematics』(Reidel c1988-c1994 【MA2-A12】)
・NDL-OPAC (https://ndlopac.ndl.go.jp/)
・JDreamII [当館契約データベース]
・ProQuest Central [当館契約データベース]
・Science Direct [当館契約データベース]
・MathSciNet [当館契約データベース]
・CiNii Articles (http://ci.nii.ac.jp/)
インターネット・データベースの最終アクセス日は、2012年3月15日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 幾何学 (414)
- 参考資料
- キーワード
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- ガウス
- 平行線の公理
- 幾何学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000105027