以下の資料から関連記述を確認しました。
・『栃木県身体障害者福祉会館事業概要 昭和52年度』(栃木県身体障害者福祉会館/編、発行 1978)
「<業務>」の項に、視覚障害者のために点字図書館が設置されており、点字図書と朗読テープの貸出を行っているとあります。(p.4)
また、「墨字の図書並びに必要な資料を収集整理して希望者には貸し出しも行っております」とありますが、利用の対象はボランティア活動に従事されている方に限られていたようです。
なお、利用者の範囲については、以下の資料から詳細に確認することができます。
・『栃木県公報 号外 昭和49年1月~49年12月(1号~188号)』(栃木県/編 1974)
「栃木県身体障害者福祉会館条例施行規則」(p.1-2)
・『栃木県厚生事業団事業概要 昭和56年』(栃木県厚生事業団/編、発行 1981)
「〇身体障害者福祉施設 栃木県身体障害者福祉会館」の項に、「業務あんない」と点字図書館の事業内容がまとめられています。(p.42-44)
事業内容には「盲人の文化、教養等をたかめるために…(後略)…」と記述されています。
・『栃木県社会福祉事業団15年の歩み』(栃木県社会福祉事業団/編、発行 1982)
「身体障害者福祉施設 身体障害者福祉会館」の項に、事業目標と事業内容について記述があります。(p.51-55)
・『かたらい』(栃木県厚生事業団/編、発行)
栃木県厚生事業団が昭和55年から発行していた機関紙で、当館では第1号から第19号まで所蔵しています。当館所蔵分で、点字図書館の事業内容等に関する記述が確認できた号は以下の通りです。
・第4号(昭和57年1月1日) 「通信員報告 身体障害者福祉会館に玄関庇が完成」(p.8)
・第7号(昭和58年7月1日) 「一年を振り返って」(p.7)
・第8号(昭和59年1月1日) 「施設紹介 栃木県身体障害者福祉会館」(p.5-6)
・第10号(昭和60年1月1日) 「身障会館」(p.8)
・第12号(昭和61年1月1日) 「会館の一日より」(p.9-10)
・第13号(昭和61年8月20日) 「会館の利用状況について」(p.7)
・第16号(昭和62年9月1日) 「図書作成にあたって」(p.4)
・『栃木県身体障害者福祉会館会館だより』(栃木県身体障害者福祉会館/編、発行)
栃木県身体障害者福祉会館が発行していた機関紙で、当館では第9号から第100号まで所蔵しています。当館所蔵分で、点字図書館の事業内容等に関する記述が確認できた号は以下の通りです。
・第9号(昭和52年10月) 「声の図書・蔵書計画」
・第27号(昭和57年4月) 「第一回選書委員会の報告」(p.1)
・第33号(昭和58年10月) 「第三回選書委員会の報告」(p.1)
・第43号(昭和61年4月) 「購入墨字原本のご紹介」(p.2)
この他、開館時の様子については、以下の資料にも記事を確認しました。
・『栃木県立図書館だより 1~50』(栃木県立図書館/編、発行 1974)
第3号(昭和49年8月発行)に「点字図書館オープン」の項があり、点字図書館の開設にあわせ資料を移管したことが記述されています。(p.3)
・『オール栃木 第18巻』(オール栃木社/編、発行 1974)
一年分を合本した資料です。
昭和49年6月号に「県身体障害者福祉会館が開館」(p.21)という記事が掲載されています。
・「下野新聞縮刷版」
・昭和49年5月3日 4面 「点字図書室も整備 県身体障害者福祉会館来月にオープン」
・昭和49年7月12日 3面 「声の図書貸し出しへ 県 文学全集など収録準備」
なお、設置の経過については、以下の資料からも情報を確認しました。
・『県政の基本方針と重要施策 昭和47年度県政の重要施策 昭和47年』(栃木県/編 1972)
「(5)心身障害(児)者対策の充実」の項に掲載されている表に、「事業名 身体障害者総合センター施設整備事業」とあり事業内容が併記されています。ただし、この時点では点字図書館については記述がありませんでした。(p.56)