レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年03月27日
- 登録日時
- 2008/03/27 13:16
- 更新日時
- 2008/04/04 12:32
- 管理番号
- 20080327-1
- 質問
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解決
「守破離」の意味を知りたい。
- 回答
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『日本国語大辞典』に下記の情報があった。
第6巻
p.1423-1424
「しゅ‐は‐り【守破離】
剣道や茶道で、修業上の段階を示したもの。守は、師や流派の独自な教え、型、技を確実に身につける段階、破は、他の師や流派の教えについて考え、良いもの、望んでいる方向へと発展する段階、離は、一つの流派から離れて、独自の新しいものを確立する段階。
*茶話抄「守破離といふ事軍法用、尤用方違ひ候へ共、茶道に取て申候はば、守は下手〈略〉破は上手〈略〉離は名人」
『角川茶道大事典』にも下記の情報があった。
本編
p.642
「守破離 【しゅはり】
茶湯の修業段階を表現した成語。本来は『甲陽軍鑑』などでいわれた兵法用語であった。入門から免許皆伝を経て独立していく武道の成語を茶湯の修業上における語として取り入れたのは横井淡所の『茶話抄』であった。同書では「守ハ下手也」といい、「守株待兎」の段階だという。次いで「破ハ上手也」といって、「見風遣帆」だと説明する。最後に到達するのは「離ハ名人也」であって、「応無所住而生其心」の状態だという。(中略) かくして『利休百首』の中に追加されて「規矩(きく)作法守りつくして破るとも離るるとてももとを忘るな」の一首が出現する。能の「序破急」などとともに芸術上の成語としては至言だといえよう。」
- 回答プロセス
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『日本国語大辞典』を調べた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 日本語 (810 9版)
- 参考資料
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- 日本国語大辞典 / 日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部編 第6巻 第2版 小学館 , 2001 (ISBN:4095210060)
- 角川茶道大事典 本編 / 林屋辰三郎[ほか]編集 角川書店 , 1990 (ISBN:4040226003)
- キーワード
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- 守破離(しゅはり)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000042957