レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年12月02日
- 登録日時
- 2022/12/02 18:10
- 更新日時
- 2022/12/22 14:25
- 管理番号
- 20221202-1
- 質問
-
解決
オートクチュールのドレスの値段を知りたい。
- 回答
-
1930年代から現代まで、オートクチュールの値段について記載がある資料が、以下のとおりみつかった。
<コトバンク>
日本大百科全書(ニッポニカ)「オートクチュール」の解説 haute-couture フランス語
https://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB-40716 (2022/12/02 確認)
「パリの高級婦人衣装店、またその店でつくられる高級仕立服のこと。」
<参考図書>
『年表 : 近代日本の身装文化』高橋晴子著 三元社 , 2007.4
本館請求記号:383.1 - N64
p.402 1934(昭和9)年 オートクチュール店紹介。
「八〇〇円も千円もする」(モリーヌ店・ランバン店)(出典:田中千代「パリ―一流衣裳店を語る」『婦人画報』9月)
<図書>
・オートクチュール全般について
『オートクチュール : パリ・モードの歴史』 フランソワ=マリー・グロー著 ; 中川高行, 柳嶋周訳 白水社 , 2012.6. (文庫クセジュ ; 969)
本館請求記号:000 - 文庫クセジュ - 969
『ファッションの社会学 : 流行のメカニズムとイメージ』 F・モネイロン著 ; 北浦春香訳 白水社 , 2009.2. (文庫クセジュ ; 933)
本館請求記号:000 - 文庫クセジュ - 933
『パリ・コレクション : モードの生成・モードの費消』深井晃子著 講談社 , 1993.4. (講談社現代新書 ; 1144)
本館請求記号:000 - 講談社現代新書 - 1144
・小説
『ハリスおばさんパリへ行く』ポール=ガリコ著 ; 亀山龍樹訳 ; 上田とし子絵 講談社 1983.(講談社青い鳥文庫 ; 56-1)
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA30594633 (2022/12/02 確認)
p.30 ディオールのオートクチュールドレスの金額について、「三百五十ポンド」「四百五十ポンド」と記載されている。
p.147 「おねだんは五十万フランでございます。」「イギリスポンドにいたしますと五百ポンド。アメリカのドルですと、千四百ドル」
※原作の“Flowers for Mrs Harris”(別書名“Mrs Harris goes to Paris”)は、1958年出版。
Flowers for Mrs Harris,Paul Gallico, Penguin in association with Michael Joseph 1963, c1958 Penguin books
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA13903527 (2022/12/02 確認)
<雑誌記事・論文>
青木美保子 「1960年代 日本におけるオートクチュールの受容 : 大丸百貨店と大丸ドレスメーカー女学院にかかわった礒村春の活動を手がかりに」デザイン理論 67 1-16, 2016-01-31
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/56420/ (2022/12/02 確認)
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/56420/jjsd67_001.pdf (2022/12/02 確認)
p.11 大丸製オートクチュールの価格がわかる資料について言及がある。
1959/1960秋冬の「クリスチャン・ディオール グランドショー」のパンフレットに添えられた25点の価格表「オリジナルパターンによるおあつらえ価格表」(図11)が掲載されている。
例示された作品はドレスではないが、価格(37000円)は「昭和35(1960)年当時のサラリーマンの平均月収と同じ程度の価格」であると記載がある。
塚田朋子 「オートクチュール, ラグジュアリー・インターナショナル・ビジネスとマーケティング戦略」三田商学研究 63 (4), 151-163, 2020-10
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00234698-20201000-0151 (2022/12/02 確認)
p.151「パリのオートクチュール・ファッションウィークで発表される高級なあつらえ女性服(手の込んだ刺繡やレースを多く用いるドレスは一着2~3000万円)」
横井由利 「オートクチュールの存在理由と展望」跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 = JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF MANAGEMENT 27 69-92, 2019-01
https://atomi.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=3497&item_no=1&page_id=13&block_id=21 (2022/12/02 確認)
人見諭典「第一次世界大戦下のオートクチュール : パリ・モードとコピー問題」Tsugunori Hitomi 研究紀要 = Bulletin of Tsukuba International University 23, 35-46, 2017-03-25
<新聞の記述>※価格について記述がある記事を選択した。
・朝日新聞(朝日新聞クロスサーチ(商用データベースによる検索結果))
1987年08月29日 夕刊 らうんじ 003ページ , 超ミニ一色 秋冬パリ・コレクション
「オートクチュールとは、既製服のプレタポルテに対して高級注文服をさす。(略)1着の値段は、スーツで150万円前後。豪華なイブニングドレスになれば、数百万円が相場。」
1989年09月05日 夕刊 らうんじ 003ページ 「モードの“頂点”に国際化の波 89年秋冬パリ・オートクチュール」
「ウールのスーツでも100万円、豪華なイブニングドレスになれば、1000万円もするパリのオートクチュール。」
2014年07月17日 朝刊 ファッション1 031ページ , 01746文字「軽やかさ×伝統・職人技 14年秋冬パリ・オートクチュール」
「数百万円から数千万円もする超高級注文服が発表されるオートクチュール」
2017年07月20日 朝刊 ファッション1 031ページ 「癒やしの光と花と色 2017年秋冬パリ・オートクチュール」
「オートクチュールは世界の一部の超富裕層に向けた、1着数百万円から数千万円もする手作りの注文服だ。」
・読売新聞(ヨミダス歴史館(商用データベースによる検索結果))
1970.10.17 朝刊 衣 17面 「[世界]お国自慢 ファッション」
簡単なスーツが「最低十数万円し、上は天井知らず」
1990.01.30 東京朝刊 婦人B 16頁「ハナヱとディオール 90年春夏パリ・オートクチュール・コレクションから」
「安くて五、六十万円。高いものではその十倍にもなり、なかには値段の付かないものもある。」
<専門図書館>
神戸ファッション美術館 ライブラリー
https://www.fashionmuseum.jp/library/ (2022/12/02 確認)
蔵書検索
http://60.32.178.22/index.html (2022/12/02 確認)
※CiNiiなどの論文記事検索では確認できない、雑誌、雑誌記事などの検索ができる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 衣食住の習俗 (383)
- 参考資料
- キーワード
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- オートクチュール
- haute-couture
- 高級仕立服
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000325046