■回答概要
舞鶴座は、かつて新大工町にあった大規模な芝居小屋です。1890年(明治23年)11月に、帯谷宗七ら瓊浦劇場株式会社が開場しました。以降、長崎劇場、さらに中島劇場へと名を変え、1936年(昭和11年)に区画整理のために解体されました。
詳しくは、下記の資料でご確認ください。
■以下の資料を、項目ごとにご紹介します。
<本で調べる>
①『長崎県大百科事典』
【長崎新聞社 編集 長崎県大百科事典出版局 編集/長崎新聞社/1984/N291.93ナ】
「歌舞伎」の項に、明治以降にあった芝居小屋の一つとしてあげられている。(p.164)
また、「芝居小屋」の項に、場所や設備についての記載があり、舞鶴座外観の写真も掲載されている。(p.394)
②『長崎市史 風俗編 下』
【清文堂出版/1981/N219.3ナ】
「第拾五章 演劇」の「劇場」の項で、建坪や定員、変遷を記載。(p.274)
③『長崎市制五十年史』
【長崎市役所/1939/N219.3ナ】
「第二十九章 趣味娯楽 第二節 演劇」の項で、こけら落し公演について記載。(p.415-416)
④『明治維新以後の長崎』
【長崎市小学校職員会 編纂/臨川書店/1973/N291.93メ】
「第九章 風俗習慣演芸場 第二節 演芸場」の項に、中島会館(元舞鶴座)として、建てられた経緯や
変遷について記載。(p.351-352)
⑤『新長崎市史 第3巻』
【長崎市史編さん委員会 編集/長崎市/2014/N219.3シ】
「第4章 地域の社会と文化 第4節 近代長崎の文化 (5)芸能 芝居小屋と劇場」の項で、
建てられた経緯や設備、収容人数、来演した人物、変遷を記載。(p.431-432)
⑥『わかる!和華蘭』
【長崎市史編さん委員会 監修/長崎市 企画/長崎新聞社 編集/長崎新聞社/2016/N219.3 ワ】
「近代長崎の文化 人々の楽しみ 劇場・検番・ねずみ島」の項で、建てられた経緯や劇場入場者数、
明治中期に撮られた外観の写真を掲載。(p.152)
⑦『市制百年長崎年表』
【市制百年長崎年表編さん委員会 編集/長崎市役所/1989/N219.3シ】
1890年(明治23年)11月2日の箇所に、落成開場式があったとの記録あり。こけら落し公演についても
紹介されている。(p.117)
⑧『角川日本地名大辞典 42』
【「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編/角川書店/1987/N291カ】
「しんだいくまち 新大工町<長崎市>」の項目に、規模や収容人数、変遷を記載。(p.531)
⑨『長崎游学 12』
【長崎文献社/2017/N291.93 ナ】
「第5章 伊勢宮周辺 ④新大工町(本木昌造、帯谷宗七)」の項で、設備や収容人数、変遷を記載。(p.62-63)
⑩『桜馬場町今昔誌』
【長方 保雄 著/桜馬場町二組自治会 編/ [桜馬場町二組自治会] /1971/N219.93ナ】
「第二章 桜馬場町周辺について ◎舞鶴座(新大工)」の項で、規模や設備を記載。(p.81)
⑪『長崎郷土物語 上巻』
【歌川 竜平 著/歴史図書社/1979/N291.93ウ】
「東部の繁華街(新大工町) 舞鶴座のこと」の項で、建てられた経緯や収容人数、変遷を記載。(p.40)
⑫『長崎の史跡 南部編』
【長崎市立博物館 編/長崎市立博物館/2002/N291.93ナ】
「156.舞鶴座跡」の項で、建設にかかわった人物や設備、収容人数、変遷を記載。
また、建物や使用されていた瓦の写真も掲載されている。(p.32)
⑬『まちなかガイドブック 1』
【長崎史談会 編集 長崎市観光政策課 編集/原田 博二 監修/長崎史談会 長崎市観光政策課/2014/N291.93マ】
「7.西日本一の演劇場 舞鶴座跡(新大工町5番)」の項で、建てられた経緯や設備、収容人数、来演した人物、
変遷が記載されている。また、建物の写真も掲載。(p.13-14)
⑭『ながさき会議所NEWS 2012.12月号』
【長崎商工会議所/2012/Zナ】
「長崎歴史散歩」の項で、発起人である帯谷宗七の生涯を特集。
その中で、舞鶴座の設備や収容人数を紹介している。(p.27)
⑮『長崎町人誌 第3巻』
【嘉村 国男 編集/長崎文献社/1995/N219.3ナ】
「明治、大正のまちづくり 大劇場の風雲児」の項に、帯谷宗七の生涯を記載。
その中で、建てられた経緯や経営状況、設備や演目を紹介している。(p.18-25)
⑯『長崎の歌舞伎』
【若浦 重雄 著/若浦重雄/1980/N774ワ】
巻頭の口絵に、明治45年当時の興行の様子を収めた写真を掲載。
また、「長崎芝居概観 二 明治以降の芝居小屋」の項に、建てられた経緯や変遷、
来演した人物が記載されている。(p.18)
さらに「長崎の歌舞伎 二 「舞鶴座」興行関係」の項では、座組や演目などを年表形式で紹介している。
(p.67-91)
⑰『崎陽巷談』
【帯谷 重則 著/帯谷重則/2003/N914.6オ】
「長崎の芝居小屋と演劇について」の項で、建てられた経緯や設備、興行日数や入場料を記載。(p.297-306)
⑱『長崎談叢 第53輯』
【長崎史談会 編/藤木博英社/1972/N051ナ】
「舞鶴座―長崎演劇史の一齣―」の項で、舞鶴座の開場から取り壊されるまでを紹介している。
当時行われていた芝居の演目も記載。(p.78-91)
<インターネットで調べる>
⑲「ナガジン!」(
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/)
長崎市の文化歴史観光の情報を発信するWEBサイト。
「町を賑わした!長崎の芝居小屋」のページでは、長崎にあった芝居小屋が取り上げられ、舞鶴座も紹介。
(
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/hakken14032/index1.html)
インターネットの最終アクセス日は2020年12月18日です。