レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月11日
- 登録日時
- 2013/08/23 19:12
- 更新日時
- 2015/03/04 19:01
- 管理番号
- 宇南13-00070
- 質問
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解決
藤原兼子の生没年や親などの概略が知りたい。
- 回答
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藤原兼子(ふじわらの かねこ・ふじわらの けんし)
① 1050-1133 藤原顕綱女(ふじわらの あきつなの むすめ)。藤原敦家(ふじわらの あついえ)の室となる。堀河天皇の乳母。
② 1152-1201 藤原季行女(ふじわらの すえゆきの むすめ)。九条兼実(くじょう かねざね)の妻。良通(よしみち)・良経(よしつね)・良尋の生母。
③ 1155-1229 藤原範兼女(ふじわらの のりかねの むすめ)。藤原宗頼(ふじわらの むねより)の後妻となるが,宗頼死後、藤原頼実(ふじわらの よりざね)と結婚。父藤原範兼が刑部卿(ぎょうぶきょう)であったから卿局(きょうのつぼね)・卿三位などとよばれた。後鳥羽天皇の乳母。
- 回答プロセス
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『日本古代人名辞典』p.566に、藤原兼子(ふじわらの かねこ)として、①~③の人物が載っていた。
『日本古代中世人名辞典』pp.807~808に、藤原兼子(ふじわらの けんし)として、③の人物が載っていた。
ジャパンナレッジの日本人名大辞典と日本大百科全書(ジャポニカ)で、藤原兼子(ふじわらの けんし)→卿局(きょうのつぼね)で、③の人物が出ていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 8版)
- 参考資料
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阿部猛 編著. 日本古代人名辞典. 東京堂出版, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010663494-00 , ISBN 9784490107616 -
平野邦雄, 瀬野精一郎 編. 日本古代中世人名辞典. 吉川弘文館, 2006.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008348108-00 , ISBN 4642014349 -
堀田善衛 著. 定家明月記私抄. 新潮社, 1986.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001788815-00 , ISBN 410319510X
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阿部猛 編著. 日本古代人名辞典. 東京堂出版, 2009.
- キーワード
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- 藤原兼子
- 卿局
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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2013年6月23日、藤原兼子(藤原頼実の妻)について調査の依頼があり,『定家明月記私抄』191pの藤原兼子についての記述を利用者に紹介した。
「卿三位藤原兼子は、後鳥羽院と深い関係を結ぶ高倉家の出で、姉の範子の子、在子は後宮に入って土御門天皇を生み、従妹の重子もまた後鳥羽の寵をうけて後の順徳天皇を生んでいる。兼子自身は院の乳母であり,かつ皇子(頼仁親王)の養育係であったことから信任を得て、通親の死後かつての力を失った丹後局にかわって、京政治を壟断するに至るのである。京官の昇進異動(除目)なども、兼子への贈賄なしにはすでに考えられなかった。」(『定家明月記私抄』191p)
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000136238