レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年02月25日
- 登録日時
- 2016/02/27 10:12
- 更新日時
- 2016/02/28 14:43
- 管理番号
- いわき総合-地域401
- 質問
-
解決
昭和20年~30年代、上小川村(現在のいわき市小川町)に映画館が2つあったと思う。ひとつは小川郷駅近くの「松栄館」と記憶しているが、もうひとつの映画館の名前が知りたい。
場所は、草野心平生家のすぐそばで、小学生の頃みんなで観劇に行くと、デビューしたばかりの若尾文子のポスターが貼ってあったり、筑豊から興行に来た「女相撲」などを見た思い出がある。
- 回答
-
夕刊「いわき民報」の連載「昔のいわき今のいわき」で、小川町在住の国府田英二さんが小川の映画館について書いている記事がありました。
・「福島座」(平成19年10月27日付 8面)
・「松栄館」(平成26年6月10日付 6面)
これによると、昭和20年代から30年代にかけて、小川地区には、①小川郷駅近くの「松栄館」、②上小川表(草野心平生家近く)の「小川劇場」、③高萩山ノ入(草野心平記念文学館の坂の上り口あたり)の「福島座」という、3つの映画館(兼芝居小屋)があったそうです。
ご質問の、草野心平生家の近くの映画館は「小川劇場」と思われます。
- 回答プロセス
-
1.資料を調査
【資料①】『いわき市史 第6巻 文化』
P707~708に「戦後の映画館の変遷」があり、市内各地にあった映画館の記述があるが、小川の映画館についてはなし。
【資料②】『私たちのふるさと 小川郷土史』
【資料③】『映画に刻まれた「いわき」』
ともに記述なし。
【資料④】『月刊 りぃ~ど 2011年』(合本)
【資料⑤】『月刊 りぃーど 2012年』(合本)
「シアターメモリー」という市内の古い映画館に関する連載があるが、小川の映画館についてはなし。
掲載内容は次のとおり。
①「三凾座」(2011.7月号)
②「聚楽館」(2011.8月号)
③「磐城座」(2011.9月号)
④「菊多館」(2011.10月号)
⑤「朝日館」(2011.11月号)
⑥「平座」(2011.12月号)
⑦「世界館」(2012.1月号)
⑧「地球座・金星座」(2012.2月号)
⑨「傅明劇場」(2012.3月号)
⑩「東映24ビル」(2012.4月号)
⑪「四倉座」(2012.5月号)
⑫「ひかり座」(2015.6月号)
【資料⑥⑦】「いわき民報」
連載「昔のいわき今のいわき」に、小川の映画館に関する記事があった。
・「福島座」(平成19年10月27日付 8面)
福島座は、大正5年に小川町山ノ入地区に設立した「福島炭砿㈱」の従業員慰安の施設として開業。昭和25、6年頃には姿を消したことなど記述あり。当時の写真も掲載。
・「松栄館」(平成26年6月10日付 6面)
「松栄館」「小川劇場」「福島座」の名前が確認できる。「松栄館」の当時の写真が掲載。
2.「いわき市立草野心平記念文学館」に電話照会
地元の方のお話でも、やはり「小川劇場」と呼ばれていたことがわかった。
[2016/2/28追記]
【資料⑧】『いわきビット Vol.6』
P28~29「時代を色取ったスクリーン‐いわきの映画館盛衰‐」では、いわきにおける映画館の歴史がまとめられている。しかし、小川町の映画館については記述がなかった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210 9版)
- 日本 (291 9版)
- 映画 (778 9版)
- 参考資料
-
- 【資料①】『いわき市史 第6巻 文化』[K/210.1-1/イ・1110038559]
- 【資料②】『私たちのふるさと』[K/291/オ・1110094180]
- 【資料③】『映画に刻まれた「いわき」』[K/778/イ・1111956387]
- 【資料④】『月刊 りぃーど 2011年』[SK/051/リ-2011・1114610718]
- 【資料⑤】『月刊 りぃーど 2012年』[SK/051/リ-2012・1114423534]
- 【資料⑥】「いわき民報 平成19年10月」[出納書庫・1170476657]
- 【資料⑦】「いわき民報 平成26年6月」[出納書庫・1170610602]
- 【資料⑧】『いわきビット Vol.6』[K/051/イ-6・1111933030]
- キーワード
-
- 映画館 いわき 小川町
- 小川劇場
- 福島座
- 松栄館
- 照会先
-
- いわき市立草野心平記念文学館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000188642