レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/12/20
- 登録日時
- 2021/12/25 00:30
- 更新日時
- 2021/12/28 14:33
- 管理番号
- 所沢新所-2021-009
- 質問
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解決
カポーティ著の『クリスマスの思い出』に書かれているケーキについて詳しく記載されている資料はあるか。
- 回答
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以下の資料に記載があります。
〇『カポーティ』 越智博美/著 勉誠出版 2005年
使用される材料などをもとに形状や味が近いと思われるケーキについて以下の資料に記載があります。
『お菓子の歴史』 マグロンヌ・トゥーサン=サマ/著 河出書房新社 2005年
『クリスマス事典』 国際機関日本サンタピア委員会/監修 あすなろ書房 2001年
以下のホームページに記載があります。
〇「THE BITTER SOUTHERNER」
【My Lost Interview with Truman Capote’s Aunt】
【Marie Rudisill’s Coconut Fruitcake】
〇「カポーティのクリスマスフルーツケーキ - グレーテルのかまど」
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容調査
〇『カポーティ』 越智博美/著 勉誠出版 2005年
p.34-35 【クリスマスのフルーツケーキ】の項に、
「アメリカ南部のフルーツケーキは、そこに生まれ育っただれにとっても、おそらく「思い出」の味である。今は通信販売でも簡単に手にはいり、おそらく日本でも、クレジットカード会社をつうじてテキサスのフルーツケーキのパンフレットを受け取ったことのあるひとは多いだろう。それは、クリスマスのシーズンに欠かせないもので、ふかふかしたケーキというよりは、砂糖漬けフルーツとナッツのあいだを甘いケーキ生地がつないでいる「フルーツ寄せ」のようなケーキである。だから、その味は、とにかく甘い。(中略)けれども、そうまでしても、どうやらクリスマスにはそのケーキはなくてはならないものらしい。
ローズヴェルト大統領にも送られたスックのケーキの作り方は、リリー・メイの妹であるタイニー叔母(マリー・ルディシル)が本にして出している。これは日本人の私たちにとっては口が曲がるくらいに甘いものだが、このレシピをアメリカ人の友人に
紹介したところ、彼女のうちで毎年作るものとほぼ同じだと言っていた。「アメリカのフルーツケーキ」として考えるなら、とても美味しいと思う。」と記載あり。
p.303-306付録に【フルーツケーキの作り方】の項あり。
「タイニー叔母が『フルーツケーキ』という本で紹介した数々のレシピのうち、「クリスマスの思い出」に一番近い材料を
使っているものを、フルーツケーキ型二本分の量で紹介しておこう。」と記載あり。
【上記資料や『クリスマスの思い出』に記載されているケーキの材料などから、形状や味が近いと思われるケーキについても調査】
『お菓子の歴史』 マグロンヌ・トゥーサン=サマ/著 吉田春美/訳 河出書房新社 2005年
p.320-324 【聖ニコラウス祭のパン・デピスとクリスマスのブッシュ・ド・ノエル】の項あり。
「アルザスでは、アルザスのナシを使ったケーキ、「ビルヴェック」が欠かせない。これは実際にはパン・デピスで、ナシだけでなく、
ドライフルーツや砂糖漬けフルーツも入っている。」と記載あり。
p.354-356 【ドイツの豊かな菓子文化】の項に、「シュトレンはサブレ生地に、アーモンドと果物の砂糖漬けを加えたケーキで、
フランスのスーパーでもクリスマスに広く売られるようになった。」 と記載あり。
『クリスマス事典』 国際機関日本サンタピア委員会/監修 あすなろ書房 2001年
p.13 【クリスマスのお菓子にはどんなものがあるの?】の項に「ドイツでは、シュトーレンといって、木の実やドライフルーツを
入れて焼いたかたい菓子パンです。上には、雪をあらわす白い粉砂糖がふってあります。」と記載あり。
2.インターネット調査
〇「THE BITTER SOUTHERNER」
【My Lost Interview with Truman Capote’s Aunt】
トルーマン・カポーティの叔母、マリー・ルディシルのインタビュー記事あり。
【Marie Rudisill’s Coconut Fruitcake】に“Fruitcake: Heirloom Recipes and Memories of Truman Capote and
Cousin Sook”のレシピと写真が公開されている。
〇「カポーティのクリスマスフルーツケーキ - グレーテルのかまど」NHKで2017年12月18日に放送された番組内でカポーティの
『クリスマスの思い出』に登場する材料を使いケーキを再現している。材料、作り方について記載がある。
3.調査したが記載のなかった資料
×『世界の食文化 18』 石毛直道/監修 大塚滋/[ほか]編集委員 南直人/著 2003年
×『国際理解に役立つ世界の衣食住 5』 久保田陽子/文 江上佳奈美/監修 小峰書店 2001年
×『カポーティ』 ジェラルド・クラーク/著 文芸春秋 1999年
×『トルーマン・カポーティ』 ジョージ・プリンプトン/著 新潮社 1999年
- 事前調査事項
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『クリスマスの思い出』 トルーマン・カポーティ/著 文芸春秋 1990年
p.15に「サクランボとシトロンとジンジャーとバニラとハワイ産パイナップルの缶詰と果物の皮とレイズンとクルミとウィスキーと、そう、それからとびっきりたくさんの小麦粉とバターと、山ほどの卵と各種香料に調味料。」と記載されている。
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 英米文学 (930 9版)
- 参考資料
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- カポーティ 越智博美/著 勉誠出版 2005.12 930.278 4-585-07162-8
- お菓子の歴史 マグロンヌ・トゥーサン=サマ/著 河出書房新社 2005.10 383.8 4-309-22437-7
- クリスマス事典 国際機関日本サンタピア委員会/監修 あすなろ書房 2001.11 386 4-7515-1987-5
- My Lost Interview with Truman Capote’s Aunt https://bittersoutherner.com/sweet-as-sugar-rude-as-hell#.YYdUBuRG2DY 2021/11/12
- Marie Rudisill’s Coconut Fruitcake https://bittersoutherner.com/marie-rudisills-fruitcake#.XgLWueRG1ok 2021/11/12
- カポーティのクリスマスフルーツケーキ - グレーテルのかまど https://www.nhk.or.jp/kamado/recipe/235.html 2021/11/12
- キーワード
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- クリスマス
- ケーキ
- シュトーレン
- フルーツケーキ
- カポーティ
- トルーマン・カポーティ
- 菓子
- 料理
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000309505