レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年6月29日
- 登録日時
- 2020/11/30 20:43
- 更新日時
- 2022/12/16 09:57
- 管理番号
- 中野1397
- 質問
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解決
電話の「じゅわき」の「き」の字を“機”とした場合、誤りとしてよいか。
通常は“受話器”と書くが、何か“受話機”としている用例があれば間違いとは言えないので確認したい。
- 回答
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【資料3】や、【資料4】などの辞典類では、基本的に“受話器”とされていますが、吉田健一著「辰三の場合」で“受話機”が使われています。
【資料1】『日本国語大辞典』6巻(R813.1/ニ/6)
p.1450 じゅわき【受話器】の用例に、「*辰三の場合(1959)〈吉田健一〉「耳に当てた受話機から友達の声が聞こえて来れば」」あり。
【資料2】『日本文学全集 20 吉田健一』(918/ニ/20)
p.489 吉田健一「辰三の場合」
巻末の〈底本・表記について〉に「誤字・脱字と認められるものは正しましたが、いちがいに誤用と認められない場合はそのままとしました。」とあります。
【資料3】光村図書出版HP 教科書の言葉Q&A 第9回 「器」と「機」の使い分けは?
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/webmaga/kotoba/detail09.html
【資料4】『逆引き同類語辞典』(R813.5/ハ)
p.125「機」、p.126「器」 を見ると、「電話機」、「受話器」。
その他、辞書類では、“受話器”となっています。
[最終アクセス日:2022年6月17日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813)
- 参考資料
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【資料1】日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第6巻 第2版. 小学館, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003013601-00 , ISBN 4095210060 -
【資料2】池澤夏樹 個人編集 , 池沢, 夏樹, 1945- , 吉田, 健一, 1912-1977. 日本文学全集 20. 河出書房新社, 2015.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026352924-00 , ISBN 9784309728902 -
【資料4】浜西正人 編 , 浜西, 正人, 1917-. 逆引き同類語辞典. 東京堂出版, 1993.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002279546-00 , ISBN 4490103506
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【資料1】日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第6巻 第2版. 小学館, 2001.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/)を「受話機」で検索すると、一定数の検索結果がある。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000289994