レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年7月12日
- 登録日時
- 2023/08/03 15:04
- 更新日時
- 2023/08/03 15:55
- 管理番号
- いわき総合-地域721
- 質問
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解決
いわき市にある「差塩(さいそ)」の地名の由来を知りたい。
- 回答
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同様の事例がレファレンス協同データベースで公開されていたため、参考にしました。
・「いわき市三和町の「差塩(さいそ)」の地名由来について知りたい。」
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000199421
[最終アクセス:2023/7/25]
地名の由来は諸説あり、以下のような記述が確認できます。
【資料①】『差塩小中学校の歩み』いわき市立差塩小中学校閉校祈念事業実行委員会∥編 2015
→p.90に以下の2説が紹介されています。
①差塩地区にある高い山から海が見えたため「潮を指す」「磯を指す」ということから転化した説。
②福島県中通り地方等への塩の集積地であったため、「塩を差配する」ということから転化した説。
【資料②】『ふるさといわき抄』高木稲水∥著 1978
→p.168「さやど」の項に、「山口弥一郎さんは、三坂の差塩(さいそ)も才の神『さやど』の訛であろうといっておる」とあります。
上記【資料②】の記述により、山口氏の著作を調査したところ、以下の【資料③】に記述がありました。
【資料③】『山口弥一郎選集 第三巻』山口弥一郎∥著 1972
→「磐城国石城地方の地名考」p.185-186「道祖土(ルビ:さやど)」の項に、差塩の地名由来について「付近の弁天原に道祖神が祭ってあるから、これも才ノ神に起こると断じてよかろう」とあります。
- 回答プロセス
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1.資料を調査
上記回答のとおり。
以下の資料に記述は確認できませんでした。
『地名の変化にみる、いわきの近代化』(いわき市立いわき総合図書館)、『石城郡町村史』(諸根樟一)、『ふくしまの地名を拾う』(笹川壽夫)、「いわき市内のアイヌ語系地名」(三森二衛)[『いわき地方史研究 第9号』(いわき地方史研究会)収録]、『東北・アイヌ語地名の研究』(山田秀三)、『三阪村郷土誌』(福島県石城郡三阪村上三阪国民学校)、『郷土誌 差塩小学校 昭和7年(福島県訓令第2号)』(差塩小学校)、『郷土誌 差塩小学校 明治44年(福島県訓令第34号)』(差塩小学校)、『郷土誌 三阪小学校 明治44年(福島県訓令第34号)』(三阪小学校)、『郷土誌 三阪小学校 昭和7年(福島県訓令第2号)』(三阪小学校)、『わたしたちの三和』(三和ふるさと教育推進委員会)、『写真で綴るいわきの伝説』(草野日出雄)、『いわきの伝説と民話』(いわき地方史研究会)、『赤いイノシシ・いわきの伝説50選』(鴨志田義康)、『いわきの昔語り55話』(鴨志田義康)、『山口弥一郎のみた東北』内山大介、[以下、山口氏の著作]『民俗学の話』、「磐女教員時代」[『潮流 第3報』(いわき地域学會)収録]、「磐城の郷土研究回顧」[『磐城史談 第5巻第1号』(磐城史談会)収録]、「郷土研究の真義と方法」[『福島の民俗 第3号』(福島県民俗学会)収録]、『東北地方研究の再検討 天の巻・地の巻』
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『差塩小中学校の歩み』[K/376/サ・1114227679]
- 【資料②】『ふるさといわき抄』[K/291/タ・1110092994]
- 【資料③】『山口弥一郎選集 第三巻』[382.1/ヤ-3・1110379904]
- キーワード
-
- 差塩
- さいそ
- いわき市三和町差塩
- みわまちさいそ
- 地名由来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000336887