レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1992年4月28日
- 登録日時
- 2023/05/18 16:57
- 更新日時
- 2023/06/28 14:37
- 管理番号
- 水戸中2023-013
- 質問
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解決
阿字ヶ浦の地名は仏教からきているときいたが、その由来を知りたい。
- 回答
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阿字ヶ浦の地名の由来については、主に三つの説がある。
『角川日本地名大辞典』によると、
①鯵がたくさんとれたから。
②日本武尊が東征のとき通過したという葦浦がなまって「阿字ヶ浦」になった。
③平磯海岸に弘法大師ゆかりの阿字石(護摩壇石・清浄石)があるため、付近の海岸一帯を阿字ヶ浦と名付けた。(『平磯町六十五年史』)
『いばらき沿線をゆく』によると、
③弘法大師が当地で護摩を焚いたときに使ったといわれる清浄石を「阿字石」と呼んでいたことから、阿字ヶ浦の名前が付き、採用された。
『仏教語大辞典』によれば、「阿字」とは、サンスクリット語のアルファベットの最初の文字。「ア」という母音。「アハ(ah)」という音。万有の本源を象徴した字。特に密教では不生不滅であり、万物の根源であると考える。宇宙万有を宗教的人格とみなし、それを象徴する文字である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213)
- 日本 (291)
- 参考資料
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朝日新聞水戸支局 編著 , 朝日新聞社. いばらき沿線をゆく. 鶴屋書店, 1974.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001213746-00 - 角川日本地名大辞典 8 茨城県 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1983.12 1617p / 23cm , ISBN 4-04-001080-9
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中村元著 , 中村元著. 広説仏教語大辞典.. 上巻 あ~さ. 東京書籍, 2001-06.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000126-I000000955-00 , ISBN 4487731763
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朝日新聞水戸支局 編著 , 朝日新聞社. いばらき沿線をゆく. 鶴屋書店, 1974.
- キーワード
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- 阿字ヶ浦
- 茨城県
- 地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000333291