レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年02月14日
- 登録日時
- 2023/02/14 11:38
- 更新日時
- 2023/02/14 15:28
- 管理番号
- 阿南市-2023-4
- 質問
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解決
北條民雄とはどんな人物で、どんな著作があるか。
- 回答
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大正三年(1914)父の赴任地である現在のソウルに生まれる。生後間もなく母が死去し、母親のふるさとである徳島県阿南市に帰郷。15歳で上京するが兄の死をきっかけに呼び戻される。昭和八年(1933)19歳でハンセン病を発病するも文学に没頭し、川端康成との往復書簡を通し作家としての才能を認められる。東京の全生病院へ入院した後も創作に精進し、昭和十一年ハンセン病で入院する主人公を描いた小説『いのちの初夜』を発表し文学界賞を受賞する。病苦と戦いながら作品を創作したが、23歳の若さで死去。病気への偏見や差別により本名と出身地は明かされていなかったが、生誕100年を期に公表された。
- 回答プロセス
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<人物>
『阿南の先覚者たち 第一集』、『望郷の日々に』、『吹雪と細雨』、『北條民雄』、『火花』、『北条民雄-いのちを見つめた作家-』などに詳しい。
<著作>
所蔵検索より➀『いのちの初夜』、➁『定本北条民雄全集(上・下)』、➂『北條民雄小説随筆書簡集』、④絵本『すみれ』がある。➀は出版数社から刊行されており、川端康成があとがきを書いている本、日記から抜粋した文章が掲載された本、小説、随筆、童話が同時掲載された本などがある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498)
- 参考資料
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- 『阿南の先覚者たち 第一集』阿南文化協会 2014年
- 『望郷の日々にー北條民雄いしぶみー』岸文雄著 1980年
- 『吹雪と細雨ー北條民雄・いのちの旅ー』清原工著 皓星社 2002年
- 『火花ー北條民雄の生涯ー』高山文彦著 飛鳥新社 1999年
- 『いのちの火影ー北條民雄覚え書ー』光岡良二著 新潮社 1970年
- 『定本北條民雄全集(上・下)』川端康成編纂 東京創元社 1996年
- 『いのちの初夜』北條民雄著 徳島県立文学書道館 2007年
- 『北條民雄集』田中裕編 岩波書店 2022年
- 『北條民雄小説随筆書簡集』講談社 2015年
- 『すみれ』北條民雄作 山崎克己絵 国立ハンセン病資料館 2015年
- 『北条民雄 -いのちを見つめた作家-文学特別展』徳島県文学書道館 2014年刊
- キーワード
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- 北條民雄
- ハンセン病
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000328950